野島埼灯台(南房総市)
灯台は通常見学できないようになっているが、見学できるように整備された灯台が日本各地にいくつか存在する。
千葉県には参観灯台が2基あり、ひとつは今回紹介する「野島崎灯台」、もうひとつが以前紹介した「犬吠埼灯台」だ。
野島埼灯台のようす
野島崎灯台周辺は整備されているため利用しやすい。
灯台へ行く前に駐車場があり、そこから少し歩くが灯台がすでに見えているので迷うことはない。
野島崎灯台は灯台内部も見学可能となっているので、せっかくだから灯台の頂上までのぼってみた。
灯台の中に入ると螺旋階段があり、ひたすら上って頂上を目指す。
階段は狭いので人が多いと混雑するが、野島崎灯台の利用者は少なくてスムーズに進めた。
野島埼灯台からみた景色
野島崎灯台の頭頂部から見る景色はさえぎるものがないので眺めが良かった。
爽快な場所だが風がけっこう吹いていて、帽子など物が飛ばされないよう注意が必要だ。
また当然のことながら、けっこうな高さがあるので高所恐怖症の人にはおすすめできない。
灯台の周辺は散策できるように遊歩道が整備されている。
岬の端には「房総半島最南端の碑」もあるので、ついでに寄ってみるといいかも。
資料展示室
参観灯台には資料展示室があり、灯台関連の展示物を見学できるようになっていることが多い。
野島崎灯台にも資料展示室があり、パネルなどを使った展示を行っていた。
灯台の説明板と入場券
灯台の近くには説明板があり、灯台についての概要が次のように書かれていた。
野島崎灯台の概要
野島崎灯台は、慶応2年(1866年)江戸幕府とアメリカ等4ケ国との間で結ばれた江戸条約において建設することが定められ、明治2年(1869年)12月18日竣工し初点灯されました。日本の洋式灯台としては、観音埼灯台に次いで2番目のものです。当時建設された灯台はフランス人技師ヴェルニーの設計による煉瓦造でしたが、大正12年(1923年)9月の関東大震災により倒壊し、大正14年(1925年)8月15日に改築されたのが現在の灯台です。
また入場券の裏にも灯台の概要があり、野島崎灯台のことがわかるようになっていた。
野島崎灯台
・位置…北緯 34 54 06/東経 139 53 18
・塗色…白色
・構造…塔形
・材質…コンクリート造
・灯質…単閃白赤光/毎15秒に1閃光
・光度…730000カンデラ
・光達距離…17.0海里
・高さ…地上から灯火まで26m/平均海面から灯火まで38m
・初点灯…明治2年12月18日
【こぼれ話】参観灯台
日本で見学できる参観灯台はこれまで15基だったが、2018年6月から青森県にある尻屋埼灯台も加わった。
15基のうち千葉県には「野島崎灯台」と「犬吠埼灯台」の2基もあるのでうらやましい。
見学できる灯台は少ないのでチャンスがあれば訪れたほうがいいかも。
関連する記事
見学できる犬吠埼灯台【千葉県】
尻屋埼灯台と寒立馬【青森県】
→(注意)参観灯台となる前の尻屋埼灯台の記事
野島埼展望台周辺のMAP
野島埼灯台
(所在地 千葉県南房総市白浜町白浜630)
■野島埼灯台までの距離(車の場合)
・南房総市役所…約 20.3km(31分)
・千葉県庁…約 106km(2時間34分)
観光情報についての参考サイト
■南房総いいとこどり
南房総市が運営している南房総の観光情報サイト
■燈光会
日本のおもな灯台を紹介しているサイト
■南房総市
公式サイト