犬吠埼灯台へ行ってきた(銚子市)
千葉県銚子市は茨城県との県境に位置し、銚子漁港は水揚げ量が多いことで知られている。
航海の目印として建てられた
灯台は、海上にいる船が遠くからでも光が見えるよう高い位置に建てられるため、展望のいい場所が多く、大型の灯台だと観光スポットになっていたりもする。
犬吠埼灯台は、展望だけでなく見学できる珍しい灯台ということもあって、銚子市の観光名所として整備されており、利用者もわりといた。
めったにない参観灯台のひとつ
犬吠埼灯台は、入場料(200円~300円程度)はかかるが、灯台内部や周辺施設を見学できるので、入場して施設見学してきた。
はじめに灯台をのぼることにしたが、灯台内部はそれほど広くなく、上へと続く螺旋階段があった。
ここから頭頂部付近の展望場所を目指すが、エスカレーターなどはないため、ひたすら階段をのぼるしかない。
犬吠埼灯台の高さが約27mというから、螺旋階段はけっこうな段数があった。
また、灯台内はせまいため圧迫感があったが、人とすれ違うことは可能だった。
犬吠埼灯台の頭頂にある展望場所
螺旋階段をのぼり続けると、展望場所に出る。
灯台をのぼる目的はココしかないので、タイミングが悪いと利用者でいっぱいになっていたりする。
灯台自体の高さは約27mだが、海面からだと約50mくらいの高さがあるので、眺めはとてもよかった。
犬吠埼灯台から見た景色
長い螺旋階段をのぼって見れた景色は満足できるものだった。
しかし、風が吹いていたので帽子をかぶっている人は注意が必要だ。
旧犬吠埼霧信号所霧笛舎などの展示資料館
灯台以外にも、見学できる施設がいくつかあった。
今は機械化されているため、無人で味気ないものだが、むかしは灯台守が常についていて、宿舎などもあったらしい。
展示資料室内にあった、灯台の模型と初代レンズ。
ふだんは遠くから見る灯台なので、明かりのサイズなど知らないものだが、資料館にあった実物を見ると、レンズの大きさに驚く。
ほかにもいろんな展示物があり、なかなか見ることができないものを間近で見れて面白かった。
【こぼれ話】ほかにも魅力がある犬吠埼灯台
犬吠埼灯台は、「参観灯台」のひとつだが、それ以外にも特徴がある。
燈光会のサイトによると、『日本の灯台50選』と『日本の歴史的灯台』にランクインされている。
犬吠埼灯台案内図
犬吠埼灯台は、白を基調としてきれいにペイントされており、近くにあった丸型の郵便ポストも白色に塗られていた。
周辺も整備されていて、灯台へ向かう道にはいくつかお店があった。
犬吠埼灯台の説明と入場券
灯台の入口には説明板があり、次のように紹介文が書かれていた(一部抜粋)。
国産レンガで造られた初の灯台
犬吠埼灯台は、イギリスの技師リチャード・ヘンリー・プラントンの設計・監督のもと、文明開化の先駆けとして明治7年(1874年)11月15日に完成、幾多の歴史を刻むとともに、我が国の発展に貢献してきました。
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灯台の入場券だが、デザインの変更を行ったらしく、前回と比べてみると画像が変わっていた。
そして、入場券の裏には灯台の情報が書かれていた。
犬吠埼灯台
・位置…北緯 35度42分28秒/東経 140度52分07秒
・塗色構造…白色 塔形
・灯質…単閃白光/毎15秒に1閃光
・光度…110万カンデラ
・光達距離…19.5海里
・高さ…地上から灯火まで 27m/水面上から灯火まで 52m
・初点灯…明治7年11月15日
社団法人 燈光会
犬吠埼灯台前にある駐車場
駐車する場所に少し迷った。
どこが駐車場なのかわかりにくかったので、灯台前まで進んで行くとちょっとした広場があり、そこに駐車している車があったので、同じように停めた。
広いスペースはなく、すぐに満車となるため、ほかにも駐車場があるかもしれない。
犬吠埼灯台周辺のMAP
犬吠埼灯台(所在地 千葉県銚子市犬吠埼9576)
■犬吠埼灯台へのアクセスサンプル(徒歩の場合)
・銚子電鉄「犬吠駅」…約0.801km(10分)
■犬吠埼灯台までの距離(車の場合)
・銚子市役所…約 5.75km(13分)
・千葉県庁…約 83.8km(2時間09分)
【こぼれ話】千葉県にある参観灯台
日本の灯台のほとんどは内部見学などはできない。
見学できる参観灯台の数は少なく、燈光会のサイトで紹介されている灯台は15基しかない。
千葉県には今回紹介した「犬吠埼灯台」と「野島崎灯台」の2基がある。
観光情報についての参考サイト
■銚子市観光協会
銚子市公式観光情報サイト
■燈光会
日本のおもな灯台を紹介しているサイト
■銚子市役所
公式サイト