三種類の狛犬に会える浅草神社【東京都】

浅草神社(台東区)

夫婦狛犬(浅草神社)
夫婦狛犬(浅草神社)

浅草周辺の神社を調べていて、浅草神社には変わった狛犬がいると知った。

その狛犬は「夫婦狛犬めおとこまいぬ」と呼ばれていて、寄り添うように鎮座しているという。

通常、狛犬は参道などを挟むような形で両側に鎮座しているから浅草神社の狛犬は珍しい配置だ。

この点に興味がわいたので、実物に会いに浅草神社へ行ってきた。

浅草神社のようす

浅草神社
浅草神社(東京都台東区)

浅草神社はほかの神社と比べると参拝者が多い。

となりにある観光スポットとして有名な浅草寺から訪れてくる旅行者が多いようで人の往来が頻繁にあった。

しかし浅草寺と比べて浅草神社は混雑することはなく参拝しやすかった。

浅草神社
浅草神社(東京都台東区)

浅草神社は、鎮守の杜などはなく、鳥居をくぐると境内が広がっているシンプルな造りだった。

神社の歴史は古く、境内には浅草神社についての説明板があって、次のように紹介されていた。

浅草神社あさくさじんじゃ 台東区浅草二丁目三番

明治初年の文書によると、祭神は土師真中知命・桧前浜成命・桧前竹成命・東照宮である。浜成と竹成は隅田川で漁猟中、浅草寺本尊の観音像を網で拾い上げた人物、真中知はその像の奉安者といわれている。三神を祀る神社なので、「三社様」と呼ばれた。しかし鎮座年代は不詳。東照宮は権現様すなわち徳川家康のことで、慶安二年(一六四九)に合祀された。以来、三社大権現といい、明治元年(一八六八)三社明神、同六年浅草神社と改称した。
現在の社殿は慶安二年十二月、徳川家光が再建したもの。建築様式は、本殿と拝殿との間に「石の間」(幣殿・相の間ともいう)を設け、屋根の棟数の多いことを特徴とする権現造。この社殿は江戸時代初期の代表的権現造として評価が高く、国の重要文化財に指定されている。毎年五月に行われる例祭は「三社祭」の名で知られ、都指定無形民俗文化財「ひんささら」の奉演、百体近い町神輿の渡御があって、人々が群集し、賑やかである。

平成六年三月/台東区教育委員会

神前結婚式が立て続けで行なわれていた

浅草神社
浅草神社(東京都台東区)

神前結婚式が行なわれていて2組の式を見た。

どうやら神前式を行う神社としても人気があるようだ。

移動に人力車を使っているうえに婚礼衣装は珍しいものだから、観光客が集まって写真を撮ったりしていた。

境内に三種類の狛犬が鎮座

狛犬(浅草神社)
狛犬(浅草神社)

浅草神社では三種類の狛犬に会えた。

境内の真ん中あたりには巨大な狛犬が鎮座していて、人の大きさくらいあったのには驚いた。

狛犬(浅草神社)
狛犬(浅草神社)

社殿前の狛犬は沖縄にいるシーサーに似ていて愛嬌のある表情をしていた。

青みがかっていたので石彫りではなく青銅造りかもしれない。

夫婦狛犬(浅草神社)
夫婦狛犬(浅草神社)

目的の夫婦狛犬は神社入り口付近に鎮座していた。

少し林になっている目立たない場所だが、説明板が立てられ狛犬のところまで小道が伸びているため近くまで行くことができた。

説明板には次のように紹介されていた。

夫婦狛犬めおとこまいぬ

  • 年代…不明
  • 銘文…台座上部正面「諸願成就」、
    本体左側「品川町裏河岸 鈴木吉…」以降読み取り出来ず
  • 分類…「先代江戸初め」1600年代後半~1700年前半

体はやや小型。素朴な形で彫りも浅い。首は曲げずに正面を向きます。頭にははめ込み式の角が付いていましたが、現在は残念ながら残っていません。
神使として聖域を守る役割を持つ狛犬は、一対で置かれる事が多く、互いに寄り添い合うこの狛犬に相合い傘をさし、「良縁」「恋愛成就」「夫婦和合」の願いを込めて祀っています。


浅草神社は周辺に観光名所が多いため、人の往来が多くて落ち着かない感じではあるが、複数の狛犬に会えるので狛犬好きな人にはいいかもしれない。

【こぼれ話】浅草文化観光センター

台東区の観光案内所で4か国語対応している。
浅草駅から近いのでうまく活用するといいかもしれない。

浅草文化観光センターの基本情報(2018年)
・年中無休(メンテナンスによる休館日あり)
・開館時間…09:00~20:00

浅草神社周辺のMAP

浅草神社
(所在地 東京都台東区浅草2-3-1)

■浅草神社までの距離(徒歩の場合)
・浅草駅…約 0.624km(07分)
(東京メトロ/都営地下鉄/東武鉄道)

観光情報についての参考サイト

浅草神社
公式サイト

TAITOおでかけナビ
台東区の公式観光情報サイト

台東区
公式サイト