ゆとりのある空間に癒やされる北野神社(練馬区)
「せまい」を通り越して人が通れないくらいの間隔でビルや家が立ち並んで密集しているというイメージが強い東京。
都内の神社も敷地がせまい場合が多く、ビルに囲まれている場合は圧迫感があって落ち着けないところもある。
オフィス街や駅周辺はたしかに物が多いけど、ちょっと歩けば緑があったり、広場のような空間を設けていたりすることもある。
神社もいろいろあるけど、このときは境内がないような小さな神社を見ることが多かった。だから練馬区の北野神社を訪れたときは気持ちが穏やかになった。
学問の神様を祀る北野神社
練馬区にあるデザインマンホール蓋を探しに大泉学園駅を降りた。
目的はマンホール蓋だけど、街歩きをする場合はいろいろなスポットを訪れるようにしている。徒歩圏内の場所に神社があったので参拝したのが北野神社だ。
北野神社前交差点に着くと、こんもりと高い木が茂っている場所が目に入った。高い木が残っている場合は神社やお寺の場合が多い。目指して行くとやっぱり神社だった。
入り口からまっすぐに伸びる参道と周囲の木々を見るだけで気持ちがすっきりとする。そんなゆとりのある神社だった。
静かな境内には説明板があり、次のように紹介されていた。
北野神社
当社は、江戸時代土支田村の番神様と呼ばれ、村民の崇敬を集めていました。番神様とは法華宗(今の日蓮宗)独特の三十番信仰―神仏混清時代に、一か月三十日を神々が毎日交替で守護する―のことです。
明治政府はそうした神仏習合の思想を禁止し、三十番神の名称を廃止させました。以来当社は菅原道真公を祭神とし、北野神社と呼ぶようになりました。この辺は明治初年上土支田村となり、同二十四年大泉村、昭和七年東大泉町と変わりましたが、その中で当社は明治五年村社に列格し、最近では「大泉天神」と呼ばれて親しまれています。
道真公は学問の神様です。毎年初詣から春の受験期にかけて、合格祈願の人びとが奉納する絵馬で絵馬掛けがいっぱいになります。
昭和六十年三月 練馬区教育委員会
通勤時の満員電車に、人の往来が絶えない街、多くの物に囲まれた日常を過ごしているのでゆとりのある北野神社はほっとした。
長い時を経るなかで創建当時とは変わっているかもしれないけど、このままずっと残してほしい思った神社だった。
北野神社について
北野神社
(所在地 東京都練馬区東大泉4-25-4)
■北野神社までの距離(徒歩の場合)
・大泉学園駅…約 278m(03分)
観光情報についての参考サイト
■大泉天神 北野神社
https://otenjin.sakura.ne.jp/index.htm
■とっておきの練馬|練馬区観光情報サイト
https://www.nerimakanko.jp/
一般社団法人練馬区産業振興公社
■練馬区 公式サイト
https://www.city.nerima.tokyo.jp/
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
東京の観光公式サイト