雨の日の大鳥神社(目黒区)
目黒区にある大鳥神社は歴史のある神社で、以前から気になっていたから訪れてみた。
古くからある神社だが、社殿などはやはり改修されていて、全体的に新しい建物になっていた。
神社の周辺は住宅地になっていて、境内もきれいに整備されていたので古さは感じられなかった。
夏越の祓期間の大鳥神社
「夏越の大祓」前なので、社殿の前には茅の輪が準備されていて、次のような説明書きもあった。
夏越 の大祓
「
【こぼれ話】大祓
「大祓」は、自分についた厄や罪穢れを祓って清めるために行う祭祀。
祓って清める理由は、「厄や罪穢れをもったままにしておくと、それにひかれて悪いモノが寄ってきて、災厄をもたらす」という神道の考え方が関係している。
本来はこまめに厄落としをして身を清めると良いとされているが、年に2回ある6月と12月に行われる「大祓」のときに、自分の身にたまった半年分の厄などを形代を使って一気に祓うことができるといわれているようだ。
大鳥神社の境内のようす
この日は雨が降っていたので、人気はなく、雨音だけが聞こえる静かな境内だった。
社殿と老木(大鳥神社)
大鳥神社についての説明板があり、次のように書かれていた。
大鳥神社 下目黒3-1-2
この神社は、日本武尊の東征にゆかりがあるといわれるこの地に、大同元年(806)創建された区内最古の神社です。江戸地図として古いものとされる「長緑江戸図」に書かれている古江戸9社の1つで、目黒村の総鎮守でもありました。祭神は日本武尊を主神とし国常立尊と弟橘媛命を合祀しています。
毎年11月に開かれる酉の市は、東京では古いものの1つといわれており、現在も都内では有数の賑わいをみせています。この市のいわれは日本書紀に「十月己酉に日本武尊を遣わして、熊襲を撃つ」とあり、尊の出発日が酉の日であったことから、おこったと伝えられています。
毎年9月の例大祭には、目黒通りに大小30余基の町みこしが勢揃いします。それとともに社殿では「太々神楽・剣の舞」が奉納されます。11月の酉の市には、「太々神楽・熊手の舞」が神前で舞われます。
境内には、東京都の天然記念物に指定された「オオアカガシ」の老木や三猿だけの延宝塔、元禄時代(1688~1703)や宝永年間(1704~1710)の屋根付庚申塔など5基の石造物もあります。また、俗に切支丹燈籠といわれる「織部式燈籠」や、天保6年(1835)の酉の市に神楽を奉納した記念碑などもあります。
平成7年3月/目黒区教育委員会
大鳥神社の狛犬
大鳥神社の稲荷さま
大鳥神社周辺のMAP
大鳥神社(所在地 東京都目黒区下目黒3-1-2)
■大鳥神社までの距離(徒歩の場合)
・目黒駅…約 0.853km(10分)
観光情報についての参考サイト
■目黒区
公式サイト
■めぐろの歩きかた
めぐろ観光まちづくり協会のサイト