小さな稲荷様が鎮座している花園稲荷神社(台東区)
上野公園周辺は一日かけても回り切れないくらい名所が集まっている。
博物館に科学博物館、美術館や動物園などと魅力的なスポットがあるうえに、神社が鎮座していたり上野大仏などの史跡もあったりして名所が目白押しだ。
どこも素敵なスポットだが、愛らしい姿の神獣・稲荷様が鎮座している花園稲荷神社を紹介する。
花園稲荷神社の稲荷
花園稲荷神社は、拝殿前に小さくてかわいいサイズの稲荷様が守護している姿が目に留まり、ほっこりしてつられるように神社を参拝した。
小さな神社には神獣の稲荷様があちこちにいて、ほかの稲荷神社に比べるとサイズが小さめでかわいいと思った。
また歴史を感じさせる古めかしいものもあり、大切に守られてきたことがわかって嬉しくなった。
印象に残ったものの一つは手水舎だ。
あまり目立たないかもしれないが、手水舎の足元には表情豊かに彫られた鬼がいて、石造りなのによく表現されていて見惚れてしまった。
この石造の鬼の様子から古い歴史がある神社かもしれないと思っていたが、説明板を見てみるとやはり歴史のある神社で、次のように紹介されていた。
花園稲荷神社の御縁起
御祭神 倉稲魂命
(又の御名は豊受姫命・伊勢外宮の大神)
大祭 四月十一日
講祭 十一月十一日
祭日 毎月十一・午の日
御由緒 鎮座の年月、由緒は不詳ですが往古より此地にあり「穴の稲荷」又は忍岡稲荷と云われました
承応三年(三百三十年位前)天海大僧正の高弟晃海僧正が霊夢に感じ廃絶のお社を再建して上野の山の守護神としました
この附近より北西一帯が寛永寺のお花畑であったので明治六年花園稲荷と改名し昭和三年現社殿にお遷ししました
旧社殿の跡は俗称「お穴様」と呼ばれ晃海僧正再建の記が刻まれた岩穴が現存します
安産の神とも云い、特に縁談、金談の願がけにいただく「白羽の矢」は古来から有名です
花園稲荷神社/上野観光連盟
穴稲荷
そして先に紹介した説明板の「旧社殿の跡」とはこちらの穴稲荷と思われる。
入り口にちょっと怖い顔をした稲荷様が守護している小さな建物があり、なかに入ってすぐのところが穴稲荷となっている。
穴稲荷にあった説明板には次のように書かれていた。
穴稲荷
正しくは忍岡稲荷と云い花園稲荷の旧跡である。
左奥のお社は、寛永の初め天海が寛永寺を草創の際に忍ケ岡の狐の住み處を失った事をあわれみ一洞を作りその上に祠を建てて祀ったものと云われている。
◇
上野公園は約53万㎡の面積がありとても広く歴史もある。
今回はたくさんあるスポットのなかの花園稲荷神社を紹介したが、上野公園は見どころが多いので複数の名所を訪れるなら時間に余裕をもっていったほうがいい。
関連する記事
展示数が多くて見ごたえのある国立科学博物館
花園稲荷神社周辺のMAP
花園稲荷神社
(所在地 東京都台東区上野公園4-59)
■花園稲荷神社から最寄り駅までの距離(徒歩の場合)
・京成上野駅…約 0.313km(03分)
・JR上野駅…約 0.487km(06分)
観光情報についての参考サイト
■TAITOおでかけナビ
https://t-navi.city.taito.lg.jp/
→上野・浅草・谷中・浅草橋・徒蔵など台東区の公式観光情報サイト
■台東区 公式サイト
http://www.city.taito.lg.jp/index/index.html
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト