歌仙絵が飾られている須賀神社【東京都】

区指定有形文化財の絵画がある須賀神社(新宿区)

須賀神社
須賀神社(東京都新宿区)

新宿区にある四谷。四谷というエリアは目立つ商業施設はないが史跡などが多くて好きだ。

例えば今回紹介する須賀神社には文化財に指定されている絵画がある。そして前にブログで紹介した田宮稲荷神社は『東海道四谷怪談』とゆかりがあり東京都指定旧跡となっている。この社寺も近い場所にある。

とにかく四谷付近には歴史的に魅力のある場所が多く、街あるきをするのが楽しみなところだ。

須賀神社のようす

須賀神社
須賀神社(東京都新宿区)

参拝した須賀神社は変わった絵があると先に情報があり、その絵が見たくて訪れたという流れだ。

絵は歌仙(すぐれた歌人を指す)を描いたもので、新宿区の指定有形文化財となっている。

須賀神社
須賀神社の歌仙絵(東京都新宿区)

絵画の現物は社殿だが、境内に設けられた掲示板に印刷したものが張り出されていた。

実物もいいが、見る分にはこちらのほうがおすすめかもしれない。なぜなら無理な体勢をとることなく見れる位置にあり、じっくりと眺めることができたからだ。

文化財などはもちろん現物を見たいけど間近で見られることは少なく、双眼鏡がなければ詳細がよくわからず残念な思いをすることがある。

須賀神社では掲示板を設置することで満足できるように配慮しているところに好感がもてた。

絵画についてはちゃんと案内板があり、歌仙絵について次のように紹介されていた。

須賀神社の三十六歌仙絵 新宿区指定有形文化財 絵画
・所 在 地:新宿区須賀町五番地
・指定年月日:昭和六十一年三月七日

三十六歌仙は、平安時代中期の公卿藤原公任(九六六~一〇四一)が、過去および同時代の優れた歌人三十六人を選定したもので、万葉歌人から柿本人麿・山部赤人・大伴家持の三名が、平安時代前期の「古今集」「後撰集」頃の歌人から紀貫之・在原業平・小野小町ら三十三名が選ばれている。

須賀神社の三十六歌仙絵は、三十六歌仙を一人一枚の絵に仕立てたもので、縦五十五センチ、横三十七センチの絹地に彩色したものを、額装の上社殿内に掲げている。

当時画家として高名だった四谷大番町(大京町)の旗本大岡雲峰(一七六四~一八四八)の絵と、和歌や書画で人気を博した公卿千種有功(一七九七~一八五四)の書により、天保七年(一八三六)に完成・奉納されたものである。

四谷の総鎮守として信仰を集めた須賀神社の隆盛を物語る文化財のひとつである。

 平成三年十一月/東京都新宿区教育委員会

四谷には今回紹介した須賀神社以外にも名所があちこちにある。ぶらりと散歩してみてお気に入りを探してみるといいかもしれない。

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須賀神社について

須賀神社
(所在地 東京都新宿区須賀町5)

■須賀神社までの距離(徒歩の場合)
・四谷三丁目駅…約 0.502km(06分)

観光情報についての参考サイト

■須賀神社 東京四谷総鎮守
https://sugajinjya.or.jp/

■新宿観光振興協会
https://www.kanko-shinjuku.jp/

■新宿区 公式サイト
https://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト