『東海道四谷怪談』とゆかりのある田宮稲荷神社【東京都】

四谷を街さんぽして見つけた田宮稲荷神社跡(新宿区)

田宮稲荷神社跡
田宮稲荷神社跡(東京都新宿区)

四谷をぷらぷらと散策していたら、赤いのぼりが目に入った。

神社の境内に立つ柱には「お岩さま」の単語があり、立てられていた説明板を読んで『東海道四谷怪談』とゆかりのある神社と知って驚いた。

田宮稲荷神社のようす

田宮稲荷神社
田宮稲荷神社(東京都新宿区)

偶然見つけたこの神社は、説明板と掲示板の情報から日本の怪談の中でも有名な『東海道四谷怪談』とゆかりのあるところという。

説明板には次のように紹介されていた。

東京都指定旧跡 田宮稲荷神社跡
・所在地…新宿区左門町一七
・標 識…昭和六年一二月二日
・指 定…昭和三〇年三月二八日
田宮稲荷神社は、於岩稲荷と呼ばれ四谷左門町の御先手組同心田宮家の邸内にあった社です。
初代田宮又左衛門の娘お岩(寛永一三年没)が信仰し、養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから「お岩さんの稲荷」として次第に人々の信仰を集めたようです。
鶴谷南北の戯曲「東海道四谷怪談」が文政八年(一八二五)に初演されると更に多くの信仰を集めるようになります。
戯曲は実在の人物からは二百年後の作品で、お岩夫婦も怪談話とは大きく異なり円満でした。
稲荷社は明治一二年(一八七九)に火事で消失し、その際初代市川左団次の勧めで中央区新川に移転しました。
しかし、その後も田宮家の住居として管理されており、昭和六年(一九三一)に指定されました。
戦後、昭和二七年(一九五二)に四谷の旧地にも神社を再建し現在に至っています。
 平成二四年三月 建設/東京都教育委員会

田宮稲荷神社
田宮稲荷神社(東京都新宿区)

四谷怪談は創作で、登場人物が実在していたとは思っていなかったからかなり驚いた。

また上記に紹介した東京都教育委員会の説明板のほかにも掲示板があり、そこには『東海道四谷怪談』に関係する記事が張られていた。

記事に目を通すと『東海道四谷怪談』以外の情報も知ることができて、ちょっとした歴史の勉強にもなっておもしろかった。

とくに目的のない街さんぽだったが、こういう出合いが楽しくてやめられない。

田宮稲荷神社跡周辺のMAP

田宮稲荷神社跡
(所在地 東京都新宿区左門町17)

■田宮稲荷神社跡までの距離(徒歩の場合)
・四谷三丁目駅…約 0.387km(04分)
・信濃町駅…約 0.743km(09分)

観光情報についての参考サイト

■新宿観光振興協会
https://www.kanko-shinjuku.jp/

■新宿区 公式サイト
https://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト