鳥居にからみつく大蛇発見!「奥澤神社」【東京都】

奥澤神社(世田谷区)

奥澤神社
奥澤神社(東京都世田谷区)

「鳥居に大蛇がからみついている神社がある」という不思議な情報を入手。

この真相を確かめるため、世田谷区にある奥澤神社を参拝してきた。

奥澤神社のようす

奥澤神社
奥沢神社の大蛇(東京都世田谷区)

話に聞いていた大蛇は奥澤神社へ到着するとすぐに会えた。

「会えた」というより離れていても鳥居に何かがいるのがわかり、近づくにつれて藁づくりの大蛇と認識できた。

さらに寄ってみると大蛇には表情まであり、思っていたより巨大だったのでビックリした。

初めてみる大蛇に感動したが、どうして蛇? なぜ鳥居に?? と疑問に思っていると近くに説明板があり、次のように書かれていた。

奥沢神社の大蛇お練り行事
・伝承地…世田谷区奥沢五丁目二十二番一号/宗教法人奥沢神社
・保持者…世田谷区奥沢五丁目二十二番一号/奥沢神社氏子中
・指 定…昭和五十九年三月一日

江戸時代の中頃、奥沢の地に疫病が流行して、病に倒れる者が多かったとき、ある夜この村の名主の夢枕に八幡大神が現われ、「藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させると良い」というお告げがあったという。早速新藁で大きな蛇を作り村内を巡行させたところ、たちまちに流行疫病が治ったという言い伝えがあり、これが厄除の大蛇として鳥居にからまり、大蛇お練りとして現在に伝えられている。蛇の形のものを作ってかつぎ歩く祭りは、全国にあるが、都内では珍しい祭りである。蛇の形(水神の意)をかつぎ歩くことによって農耕に必要な水の確保や生産の順調なることを予祝する行事にほかならない。
奥沢神社では毎年九月の第一日曜日に氏子が集まり、大蛇づくりが行なわれる。これは社殿に安置され、社殿にあった昨年の大蛇を鳥居にかけられる。そして九月十四日の大祭に大蛇お練りが行われる。

昭和六十年三月/世田谷区教育委員会
世田谷区指定無形民俗文化財(民俗芸能)

奥澤神社の境内

奥澤神社
奥沢神社(東京都世田谷区)

大蛇に歓迎されたあと鳥居をくぐって境内へと進んだ。

奥澤神社はきれいに整備されていて、緑に囲まれた境内は清々しい空間をつくっていた。

奥澤神社
奥沢神社(東京都世田谷区)

しばらく境内で休ませてもらったが、高い木々が日陰をつくり日差しをさえぎっていたのでとても涼しくて気持ちが良かった。

境内には奥澤神社についての説明板があり、次のように紹介されていた。

奥澤神社
・祭神…誉田別命宇賀魂命

世田谷城主吉良氏の家臣、大平氏が奥沢城を築くにあたり守護神として勧請したと伝えられる。
例祭の九月十四日・十五日に、江戸中期より伝えられている「厄除の大蛇」の特殊神事が行われ、境内の「八幡小学校発祥之地」の碑は、かつて八幡小学校校舎があったからである。
社殿は昭和四十五年に完成し、尾州檜材を用い、室町期の様式を採用したもので、都内においても他に類を見ない。
昭和五十四年三月/世田谷区教育委員会

(追記) ※説明板に貼紙があった
九月大祭の日程は変更しています
九月第二土曜日と翌日曜日の二日間です
「厄除大蛇」は第二土曜日 午前十時~十二時半町内お練り


世田谷区は変わった神社があってユニークだ。

以前紹介したことがある豪徳寺はネコ、今回紹介した奥澤神社はヘビと、探せばほかにもユニークな神社が世田谷区にはあるかもしれない。

【こぼれ話】世田谷線散策きっぷ

世田谷線散策きっぷ
東急電鉄|世田谷線散策きっぷ

世田谷線周辺を散策したが、このときに「世田谷線散策きっぷ」を利用した。

「世田谷線散策きっぷ」は一日乗り放題となっているため、電車を利用してあちこち行きたい人にはお得だ。

世田谷線沿線散策ガイド
世田谷線沿線散策ガイドリーフレット

リーフレットをもらったが、リーフレットには世田谷線各駅の観光スポットが紹介されていて便利だった。

奥澤神社周辺のMAP

奥澤神社
(所在地 東京都世田谷区奥沢5-22-1)

■奥澤神社までの距離(徒歩の場合)
・奥沢駅…約 0.237km(02分)
・自由が丘駅…約 0.436km(05分)

観光情報についての参考サイト

エンジョイ! SETAGAYA
世田谷区産業振興公社のサイト

世田谷区
公式サイト

東急電鉄
東急電鉄のサイト
沿線・駅周辺ガイドの「世田谷線」からも観光情報が得られる。おトクなきっぷ では紹介した「世田谷線散策きっぷ」の情報もある。