ユニークな彫刻を見に秩父神社へ(秩父市)
秩父へ旅行することが決まった。
旅行先を探していたら、鎖に縛られた龍や躍動感のある虎の彫刻があるという秩父神社を見つけた。
社寺には古い建築物が残っていて芸術品も多いことから、秩父神社の彫刻にも興味がわいて参拝することを決めた。
秩父神社のようす
秩父市内に到着したのは夕暮れで辺りは薄暗くなっていた。
急いで秩父神社へ向かい、完全に暗くなる前に何とか参拝することができた。
彩り美しい彫刻「子宝・子育ての虎」
暗くなり始めていたので写真の出来はよくなかったが、彫刻は見ることができた。
「子宝・子育ての虎」(作:左甚五郎)の彫刻は、黄色を使った鮮やかなものとなっていて、トラの母子がじゃれあっている様子が微笑ましかった。
面白味のある「北辰の梟」と「お元気三猿」
写真だと実物は見えないが、左側が「北辰の梟」で右側が「お元気三猿」。
この2作は想像していたサイズよりも小さな彫刻だったことに驚いたが、どちらも面白味のある表情をしていた。
彫刻といえば、迫力があったり緻密であったりと真面目な作品をよく見かけるが、秩父神社はなんだか遊び心を感じる彫刻が多くてユニークだった。
イラストが描かれた絵馬
境内には絵馬が奉納されていた。
イラスト入りの絵馬はたまに見かけるが秩父神社の場合は数が多く、秩父市を舞台にしたアニメの登場人物なども描かれていた。
秩父神社境内案内図
境内案内図には社殿の彫刻について説明があり、次のように書かれていた。
(読めないかった部分は*印にしている)
01_子育ての虎
社殿の南面彫刻される虎の彫刻は、徳川家康公の本殿再建に由来しており、家康公は寅にまつわる人物と伝わっています。
「寅の年、寅の日、寅の刻」生まれ、関東入国も庚寅年であったそうです。
また左甚五郎作と伝わる「子宝子育て虎」の彫刻では、母虎は彪柄で彩色表現されており、江戸時代の文化を今に伝えています。
02_お元気三猿
当社殿西側の猿の彫刻は大変珍しい庚申信仰の逆説をあらわす「見る・聞く・話す」の姿をしています。
「サル」は「魔がさる」の語呂から「災い除け・病除け」の信仰が古くから伝わり、更に、本殿の*方角には「*仙人」・「キジ」・「イヌ」が見え、あたかも昔話の「桃太郎」を窺わせる面白い*画を見る事が出来ます。
03_北辰の梟
本殿北側中央に、梟の彫刻が見えます。
この梟、体は正面(南面)を向きながら、首だけ百八十度反転し、北に輝く北極星(妙見さま)を拝しながら大神様を守護しております。
学問の神様である当社御祭神の八意思兼命の御神徳と梟の頭が回転していることから、智恵のシンボルとして、合格・学業成就・心願成就を願う方々のお参りを頂いております。
04_つなぎの龍
社殿丑寅の方角に名工左甚五郎作と伝わる青い龍の姿を見る事が出来ます。
その昔、夜な夜な近くの天ケ池に社殿から抜け出しては暴れたため、鎖で繋ぎ止められたという伝説があります。
実は社殿西側にも龍の彫刻がありますが、東側の龍だけが鎖で繋がれているのです。
東西の龍を見比べて見て、その謎を解かれてみては如何でしょう。
◇
記事に写真はないが、「つなぎの龍」もちゃんと見ることができた。
つなぎの龍は細かく彫られて迫力があり、伝説どおり体に鎖を巻きつけていて見事な彫刻だったが、暗すぎて写真には残せなかったことが心残りだ。
入手した秩父神社のリーフレット
秩父神社のリーフレットにも今回見てきた彫刻の解説が掲載されていた。
自分のカメラではうまく写真が撮れなかったので、リーフレットはいい思い出となった。
秩父神社周辺のMAP
秩父神社
(所在地 埼玉県秩父市番場町1-3)
■秩父神社までの距離(車の場合)
・秩父市役所…約 0.868km(01分)
・埼玉県庁…約 72.5km(1時間54分)
■最寄り駅までの距離(徒歩の場合)
「秩父駅」…約 0.396km(04分)
【こぼれ話】アニメ「あの花」
テレビなどで放映されたアニメから稀に社会現象が起こることがある。
たとえばアニメの舞台となった場所を視聴者がめぐる「アニメのロケ地めぐり」はわりと知られている。
旅行するまで知らなかったが、秩父市ではアニメ関連に力を入れているようで、訪れたときにアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の催しをしていた。
アニメ「あの花」の巡礼マップリーフレット
秩父市で入手した「めんまのおねがいさがし」リーフレットは、アニメのなかで出てきた場面を紹介した巡礼マップになっていた。
市内にアニメのキャラクターが描かれたポスターがあり、巡礼マップに載っているスポットではグループで訪れている旅行者も見かけた。
思い返してみると、アニメのロケ地めぐりをしていた人たちは多いようで、アニメの影響の強さにちょっと驚いた。
観光情報についての参考サイト
■秩父神社
■ぶらッとちちぶ
秩父観光協会
■秩父観光ナビ
秩父市公式サイト
■秩父市
公式サイト