日本のお金「十円玉」の図柄は平等院鳳凰堂(宇治市)
ふだんはあまり気に留めないで使っている硬貨だが、十円だけほかの硬貨とは少し違ったところがあることに気付いているだろうか。
大きさや材料が違うという点もあるが、ここで見てもらいたいのは硬貨に描かれている図柄だ。
一円や五円などの図柄は植物となっているが十円には建物がメインで描かれている。
この十円玉に描かれている建物だが実際に存在していて、京都にある「平等院鳳凰堂」といい世界遺産に登録されている。
以前から十円玉の平等院が気になっていて、実物を見てみたい思っていたので行ってみた。
2008年に訪れたときの平等院
十円玉に描かれた図柄の実物を見るために京都へ訪れたのは年末で、平等院鳳凰堂の来館者は少なかった。
はじめは人気がないのか?と思ったが、仕事納めに大掃除も控えた時期なのでふつうは大忙しだ。
師走は観光地で人の姿が減るのは当然のことかもしれないが、おかげでゆっくり観賞することができてタイミングがよかった。
十円玉の図柄「平等院鳳凰堂」
「十円だ!」と言葉に出てしまう平等院鳳凰堂の正面図。
まんま十円玉の建物だったが、実物を見ると十円に描かれた絵の緻密さビックリしてしまう。
すべてにおいてちょうどいい
表現しにくいけど、平等院鳳凰堂はすべてにおいて調和がとれている感じがした。
建物の形状が美しかったり、池の配置、背景となる空など、周りのすべてをひっくるめて計算して造られた空間だと思った。
見ていると「ちょうどいい」になる落ち着いた場所でとても良かった。
鳳凰堂を見ていると周辺にやたら人がいて、何かしているなーと観察していたら、おばあちゃんたちが煤払いをしていた。
年末ならではの光景だし、社寺の掃除風景なんてめったに見れないため、しばし見入っていた。
平等院のリーフレットと入場券(2008年)
平等院の博物館「鳳翔館」も見ごたえがあった。
とくに彫刻「雲中供養菩薩像」は印象的で、細かい彫りに躍動感のある姿をしていて芸術性の高い見事な像が多かった。
おみやげとして購入したクリアファイル
ミュージアムショップも面白かった。
社寺関連のグッズにあまり期待はしていなかったが、平等院のアイテムは実用できるものが多く、また洒落のきいたものもあったりして好感が持てた。
改修されて美しくなった2014年の平等院
平等院とは縁があり2014年に再訪した。
鳳凰堂を見ると、古くて味のあった建物が様変わりしていてピッカピカになっていて驚いた。
前とかなり印象が違うと思っていたら「金色」が増えていて、屋根にいた鳳凰が金色に輝き、ほかにも金色の彩色が見えた。
鳳凰堂落成のリーフレット
旅の途中で『2014年10月1日 鳳凰堂落成』のリーフレットを見つけ、修理復元作業をしていて落成したばかりと知った。
リーフレットによると外観を可能な限り創建時に戻したという。
以前の鳳凰堂が風情のある色合いでバランスがいいと気に入っていたが、創建当時の姿に修復した現在の鳳凰堂を見ると、けっこう派手な部分もあったようだ。
平等院のリーフレットと入場券(2014年)
平等院周辺のMAP
平等院
(所在地 京都府宇治市宇治蓮華116)
■平等院までの距離(徒歩の場合)
・京阪「宇治駅」…約 0.755km(09分)
・JR「宇治駅」…約 0.907km(11分)
■平等院までの距離(車の場合)
・宇治市役所…約 1.15km(04分)
・京都府庁…約 19.7km(36分)
【こぼれ話】世界遺産「古都京都の文化財」
京都府には、世界文化遺産に登録された17カ所の文化財がある。
国宝や特別名勝といった貴重な文化財があるので旅行へ行くなら見ておきたい場所だ。
- 賀茂別雷神社 ~上賀茂神社~
(京都市北区) - 賀茂御祖神社 ~下鴨神社~
(京都市左京区) - 教王護国寺 ~東寺~
(京都市南区) - 清水寺
(京都市東山区) - 延暦寺
(京都市左京区)(滋賀県大津市坂本本町) - 醍醐寺
(京都市伏見区) - 仁和寺
(京都市右京区) - 平等院
(宇治市) - 宇治上神社
(宇治市) - 高山寺
(京都市右京区) - 西芳寺 ~苔寺~
(京都市西京区) - 天龍寺
(京都市右京区) - 鹿苑寺 ~金閣寺~
(京都市北区) - 慈照寺 ~銀閣寺~
(京都市左京区) - 龍安寺
(京都市右京区) - 本願寺 ~西本願寺~
(京都市下京区) - 二条城
(京都市中京区)
入手した平等院関連のパンフレット
京都は観光地として人気があるが自治体も積極的に観光に力を入れているようだ。
人が集まりそうな場所には観光用のリーフレットが置かれていて情報が入手しやすかった。
観光情報についての参考サイト
■世界遺産 平等院
公式サイト
■宇治市
公式サイト
■京都府観光ガイド
京都府観光連盟公式サイト
■京都府
公式サイト