大きな富士塚がある鳩森八幡神社【東京都】

将棋とも縁のある鳩森八幡神社(渋谷区)

鳩森八幡神社
鳩森八幡神社(東京都渋谷区)

国立競技場(オリンピックスタジアム)や東京体育館など、東京五輪の会場となったスポーツ施設が集まる千駄ヶ谷駅周辺は、日ごろからスポーツをする人の姿を見かける。

でもスポーツだけではない。

国立能楽堂や将棋会館など伝統文化的な施設もあり、将棋会館の目と鼻の先に鎮座しているのが鳩森八幡神社だ。

鳩森八幡神社のようす

鳩森八幡神社
鳩森八幡神社(東京都渋谷区)

鳩森八幡神社は最寄り駅から徒歩圏内にあるためアクセスがいい。

都市部にある神社にしては境内はゆったりとしていて広く感じ、木々もあるから癒しのスポットにもなっている。

神社にはほかではあまり見ないものが多いから新鮮だった。

鳥居から進んだところに鎮座していた狛犬は一目で好きになった。

狛犬は似たような個体が多いが、鳩森八幡神社のは初めて見た。表情はシーサーっぽくて、一歩踏み出すように片足が前に出ているポーズをとっている。ほかでは見たことがないのでユニークでよかった。

千駄ヶ谷の富士塚

鳩森八幡神社
千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社)

鳩森八幡神社で最も有名なものといえば富士塚だろう。

千駄ヶ谷の富士塚の特徴といえばサイズだ。思っていたよりも大きく、東京都指定有形民俗文化財にもなっている貴重なものだが、ちゃんと登ることができる。

鳩森八幡神社
千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社)

富士塚の前には説明板があり、次のように書かれていた。

千駄ヶ谷の富士塚 東京都指定有形民俗文化財
・所在…渋谷区千駄ヶ谷一-一-二四 鳩森八幡神社境内
・指定…昭和五十六年三月十二日

この富士塚は寛政元年(一七八九)の築造といわれ、円墳形に土を盛り上げ、黒■(富士山の熔岩)は頂上近くのみ配されている。山腹には要所要所に丸石を配置しており、土の露出している部分には熊笹が植えられている。頂上には奥宮を安置し、山裾の向って左側に木造の里宮の建物がある。
頂上に至る登山道は正面に「く」の字形に設けられ、自然石を用いて階段としている。七合目には洞窟がつくられ、その中には身禄像が安置されている。塚の前面には池があるが、この池は塚築造のため土を採掘した跡を利用したもので、円墳状の盛り土、前方の池という形は江戸築造の富士塚の基本様式を示している。
この富士塚は大正十二年(一九二三)の関東大震災後に修復されているが、築造当時の旧態をよく留めており、東京都内に現存するものではもっとも古く、江戸中期以降、江戸市中を中心に広く庶民の間で信仰されていた富士信仰の在り方を理解する上で貴重な資料である。
 昭和五十七年三月三十一日 建設/東京都教育委員会

※■=表記できない文字。石+ト。

鳩森八幡神社
鳩森八幡神社(東京都渋谷区)

鳩森八幡神社の境内には複数の末社が鎮座しているし、将棋堂や庚申塚などもある。

珍しいものが多くあるので、参拝するならゆっくりと境内を散策してみるといいかも。

入手した鳩森八幡神社のリーフレット

鳩森八幡神社
鳩森八幡神社リーフレット(東京都渋谷区)

鳩森八幡神社のリーフレット(左側)と千駄ヶ谷の富士塚のリーフレット(右側)

【おまけ】千駄ヶ谷駅にある将棋の駒モニュメント

鳩森八幡神社は将棋と縁があり、棋力向上を願う方々が参拝するし、境内にある「将棋堂」の中には大きな「王将」の駒が奉納されている。

神社の最寄り駅のひとつに「千駄ヶ谷駅」があるが、ホームに「王将」のモニュメントがある。

はじめは将棋の駒が設置されている理由がわからなかったが、鳩森八幡神社を参拝したことで将棋とゆかりのある土地だからこのカタチにしたことに気づいた。

駒の裏面には次のような文が書かれていた。

駅の由来
 その昔この付近の谷あいから「千駄の稲」が収穫されたところから太田道灌が千駄ヶ谷と名づけたと言われています
 千駄ヶ谷駅は明治三十七年八月に開業し当時の乗降客は一日二五〇人ほどでした
 昭和五十五年十二月建立

鳩森八幡神社周辺のMAP

鳩森八幡神社
(所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24)

■鳩森八幡神社までの距離(徒歩の場合)
・北参道駅…約 0.443km(05分)
・千駄ヶ谷駅…約 0.592km(07分)

観光情報についての参考サイト

■鳩森八幡神社
http://www.hatonomori-shrine.or.jp/

■PLAY! DIVERSITY SHIBUYA
http://play-shibuya.com/
→渋谷区観光協会

■渋谷区 公式サイト
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト