こんなところに神社が! 隠れるように鎮座する有楽稲荷神社(千代田区)
JR有楽町駅の近くに小さな社がある。
社は小さいうえに銀の箱型をした案内板(?)の後ろに隠れるように鎮座しているため、駅からだと姿が見えない。
会社の敷地内にあるような神社なので企業の社なのかと思いきや、案内板によると1859年(安政六年)に創建された有楽稲荷神社だった。
有楽稲荷神社のようす
都内を歩いているとたまに小さな社を見かける。
家の庭だったり会社の敷地内にある場合は、個人や企業が祀っているものらしい(敷地内に入れないので詳細は不明)。
今回紹介する有楽稲荷神社も見つけたときは同じような社だと思っていたが案内板が設置されていた。
興味がわいて案内板を読んだことで正体を知った。
案内板には次のように紹介されていた。
有楽稲荷神社由来記
当社は永井飛弾守が天下泰平と子孫繁栄を祈念して安政六年に創立したものであります。
社の傍にある手洗鉢は萬延元庚申年八月に、駒野四郎兵衛藤原里知、佐竹源治源義道、千葉脩二平宗克、土屋多藏源昌大、小川岩藏源富行、谷本重藤原長徳、井口岩五郎平貞正、清水量藏藤原吉利の八名が奉納した銘があり、当時から非常に信仰が篤かったことが偲ばれます。
明治維新後は町制の変革によって稲荷神社もわずかにその跡形を止めるばかりでしたが、明治四十一年東京市電気局有楽町変電所が設けられたとき、祠堂も改修して町内氏子と共にお祠りして来ました。
大正十二年九月一日の関東大震災の際にも周囲はみな延焼したにも拘らず、独り当地は災害を免れました。
昭和八年一月変電所の復興を機会に盛大な鎮座祭を行なって以来、毎年二月初午には大祭を執り行なっております。
昭和四十八年九月、有楽町電気ビルの新築に伴い一時、赤坂山王日枝神社に遷座されましたが、昭和五十四年二月、再びこの地に複座いたしました。
ここに、その由緒の概略を述べ伝える所以であります。
昭和五十四年二月
有楽町駅周辺は皇居などの名所があったり、東京ミッドタウン日比谷や観光向け商業施設があったりする。
そんな街の中に鎮座する有楽稲荷神社は小さくて目立たないけど街を守護している。
有楽稲荷神社について
有楽稲荷神社
(所在地 東京都千代田区有楽町1-7 有楽町電気ビルヂング)
■有楽稲荷神社までの距離(徒歩の場合)
・有楽町駅…約 0.107km(01分)
・日比谷駅…約 0.176km(02分)
有楽町駅の日比谷口から出てすぐ。
観光情報についての参考サイト
■VISIT CHIYODA
https://visit-chiyoda.tokyo/
→千代田区観光協会
■千代田区 公式サイト
https://www.city.chiyoda.lg.jp/
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト