珍しい庚申塔を見るために筑土八幡神社へ【東京都】

ユニークな庚申塔と石造鳥居のある筑土八幡神社(新宿区)

筑土八幡神社
筑土八幡神社(東京都新宿区)

庚申こうしん」の日は夜に眠ると体内にいる虫「三尸さんし」が体から出ていき、天帝にその人物の悪事を知らせるらしく、庚申の日は寝ずに過ごす「庚申待こうしんまち」と呼ぶ信仰が昔はあった。

どうやら庚申塔はこの庚申待に由来するものらしいが、道中でも見かけるからどんなからみがあるのか不思議だ。

筑土八幡つくどはちまん神社を参拝したのは珍しい庚申塔があると知ったからだ。

筑土八幡神社

筑土八幡神社
筑土八幡神社の庚申塔

筑土八幡神社は少し高い位置にあって、階段を上ったところに鎮座していた。

見たかった庚申塔は思っていたより大きかったからすぐに見つけられた。これまでの庚申塔は大きくてもせいぜい腰下くらいだったので印象は記念碑みたいに見えた。

境内にあった庚申塔には説明板について次のように書かれていた。

庚申塔
新宿区指定有形民俗文化財
・指定年月日…平成九年三月七日

寛文四年(一六六四)に奉納された舟型(光背型)の庚申塔である。高さ一八六センチ。最上部に日月、中央部には一対の雌雄の猿と桃の木を配する。右側の牡猿は立ち上がり実の付いた桃の枝を手折っているのに対し、左側の牝猿はうずくまり桃の実一枝を持つ。
二猿に桃を配した構図は全国的にも極めて珍しく、大変貴重である。

平成九年五月/新宿区教育委員会

筑土八幡神社
筑土八幡神社の鳥居

筑土八幡神社は庚申塔以外にも文化財となっている石造鳥居もあり、次のように書かれていた。

石造鳥居
新宿区登録有形文化財 建造物
・所 在 地…新宿区筑土八幡町二-一
・指定年月日…平成九年三月七日

石造の明神型鳥居で、享保十一年(一七二六)に建立された区内で現存最古の鳥居である。高さ三七五センチ、幅四七〇センチ、柱径三五センチ。
柱に奉納者名と奉納年が刻まれており、それにより常陸下館藩主黒田豊前守直邦により奉納されたことがわかる。

平成九年五月/新宿区教育委員会

御朱印と一緒にいただいたリーフレット読むと、神社の歴史は古いようなので詳しく調べてみると面白いかもしれない。

筑土八幡神社リーフレット

筑土八幡神社
筑土八幡神社リーフレット

筑土八幡神社周辺のMAP

筑土八幡神社
(所在地 東京都新宿筑土八幡町2-1)

■筑土八幡神社までの距離(徒歩の場合)
・牛込神楽坂駅…約 0.443km(05分)
・飯田橋駅…約 0.496km(06分)

観光情報についての参考サイト

■新宿観光振興協会
https://www.kanko-shinjuku.jp/

■新宿区 公式サイト
https://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト