県立ぐんま天文台(高山村)
天文台といえば望遠鏡を使って星を観察するために訪れるのが一般的だと思う。
しかし、ぐんま天文台へ行こうと決めたのは星を見るためではなく、屋外モニュメントが気になったからだ。
旅行の下調べをしている最中にぐんま天文台にストーンサークルがあると知った。
奇妙なものがあるものだ…と興味を持ったので実物を見に行ってきた。
ぐんま天文台のようす
屋外モニュメントを見に天文台を訪れたのだが、さきに県立ぐんま天文台の紹介をしておく。
ぐんま天文台は設備がいい。
150cmと65cmの大きな望遠鏡があり、ほかにも太陽望遠鏡など観測機器が多く、天体観望するには最適な施設となっている。
天体観望をするには大体の場合、事前予約が必要となるが、ぐんま天文台では少人数の個人客の場合は予約不要となっている。
そのため、急に天体観望がしたい!となったときでも気軽に訪れることができる嬉しい施設だ。
天文台は滅多にない珍しい施設なのでできれば天体観望を満喫してほしいが、スケジュールが合わないこともある。
そこで嬉しいのが展示室や売店で、ぐんま天文台では天体観望以外に施設見学ができるから時間がない人にもおススメだ。
ぐんま天文台の屋外展示
風変わりな屋外展示物「ジャンタル・マンタル」と「ストーンサークル」がぐんま天文台にある。
何でぐんま天文台にあるんだ?と不思議に思っていたが、ジャンタル・マンタルやストーンサークルは昔の天体観測施設という。
天体観測という関連性から屋外モニュメントとして展示されているが、思っていたより大きな展示物だったので迫力があった。
モニュメントの近くには説明板があり、用途などが紹介されていた。
ジャンタル・マンタル
ジャンタル・マンタルとは、インドの藩王ジャイ・シン2世が18世紀に作った天体観測機器群です。これらのうちから、サムラート・ヤントラとラシバラヤ・ヤントラという観測機器を、ぐんま天文台の市にあわせて再現しています。
サムラート・ヤントラ
現在の時刻は次のような式でわかります。
現在時間(日本標準時)=赤道環に映った影の時刻-
ストーンサークル
ストーンサークルの中心に立つと、夏至、冬至、春分、秋分の時には特定のすきまから太陽が出たり沈んだりします。赤丸の位置に立つと24節気(立春、大暑、白露、大雪等)の時には、ヒールストーン越しに日が出たり沈んだりします。
ぐんま天文台からの眺め
ぐんま天文台は山の上にある施設なので眺めが良かった。
しかし注意点もあって、山の上は気温が思っていたより低くく、5月上旬に訪れたのだが寒くて上着が必要になった。
山は気温差があるので、用心のため上着を用意しておいたほうがいいかもしれない。
ぐんま天文台までの道のり
天体観測施設は星を見るのに最適な環境を求めて山頂に作られることが多い。
ぐんま天文台も山頂にあったが、駐車場から天文台まで遊歩道が整備されていたので安心して行くことができた。
暗くなると遊歩道のフットライトが点灯したので歩くことに支障はなく、しかもちょっぴり幻想的な景色が楽しめてよかった。
■ぐんま天文台の基本情報(2018年)
・観覧料…おとな300円
・施設の見学…10:00~17:00(11月~2月 10:00~16:00)
・天体観望…19:00~22:00(11月~2月 18:00~21:00)
・休館日…月曜日、年末年始
※詳細は公式サイトを確認
【こぼれ話】熊注意!
天文台周辺で年に数回ツキノワグマの目撃情報があるようで、クマに遭遇してしまった場合の対処法が看板に書かれていた。
いろいろ注意点が書かれていたが、ツキノワグマを見つけたり、出会ってしまった場合の対処法は最低次の2つを覚えておけばいいかも。
・クマの姿を見つけたら速やかに立ち去る
・至近距離で遭遇した場合は背を向けずに離れる
ぐんま天文台周辺のMAP
県立ぐんま天文台
(所在地 群馬県吾妻郡高山村中山6860-86)
■ぐんま天文台までの距離(車の場合)
・高山村役場…約 7.4km(15分)
・群馬県庁…約 30.5㎞(52分)
観光情報についての参考サイト
■群馬県高山村
観光案内
■高山村
公式サイト
■ググっとぐんま
群馬県の観光公式サイト