もと田野町の名物「大根やぐら」(宮崎市)
もと田野町(現在は、合併して宮崎市となっている)では、冬になると、畑のなかに三角形の大きなやぐらが建つ。
そのやぐらは、でかくて目立ち、少なく見積もっても5m以上の高さに、20m以上の長さがある。
やぐらの面には何かが並んでいるように見えるが、よく見えなかったので近くまで行ってみた。
大根やぐら
近づくと、すぐに並んでいたものの正体がダイコンだと気付いたが、重さのあるダイコンがたくさん干されている光景にはビックリした。
この大きなやぐらに、整然と干されているダイコンは、のちに干し大根となるもので、田野町の名産という。
大根やぐらのなかをのぞくと…
やぐらの内部をのぞくと、ていねいに処理されたダイコンがずらりとぶら下がっていた。
数が多かったので、重さでやぐらが崩れないか気になったが、ほかの大根やぐらにも同じように大量のダイコンが並んでいたので、これは標準らしい。
あちこちに建つ大根やぐら
大根やぐらは、ダイコンを乾燥させるのに絶好な期間となる冬に出現する風物詩だ。
干し大根の時期になると、農家の方々がやぐらを組んで、そこへていねいにダイコンを並べて乾燥させる。
干した後も出荷までの間は、農家の人たちがダイコンをまめにチェックして、管理している。
そして出荷され、加工されたりして、家庭の食卓へ届くことになるが、農家の人たちがていねいにつくっているので、感謝の気持ちでいただきたいものだ。
【こぼれ話】
大根やぐらが建つ季節になると、もと田野町の道路のカーブ部分にダイコンがころがっていることがある。
一度見たことがあるが、干し大根に使われるであろうダイコンを積んだ軽トラックが、カーブで揺れて、ダイコンを落としたことがあった。
ごくたまに、ダイコンごろり事件が発生するので、ダイコンを積んだ軽トラの後ろを走るときは、少し距離をとっていたほうがいい。
大根やぐらを見かけた場所の周辺MAP
― 探しかた ―
もと田野町の道路(269号線)を走っていると、畑に大根やぐらが建っている姿を見かけることがある(ただし、冬季限定)。
観光情報についての参考サイト
■大根やぐら
宮崎県みやざきアピール課のサイト
大根やぐらを紹介している記事
■宮崎市観光協会
公式サイト
■みやざき観光情報 旬ナビ
みやざき観光コンベンション協会のサイト
■宮崎市
公式サイト