うろこの家とうろこ美術館(神戸市)
神戸にある北野異人館とは、1つの屋敷と思っていたが、旅行の下調べをしていくうちに屋敷ではなく居留地のことを指していると知った。
北野異人館には観光用に入館できる屋敷が点在していて、そのうちのひとつ「うろこの家」へ行ってきた。
うろこの家のようす
うろこの家は神戸市の住宅地の中にある。
屋敷へたどりつくまでが大変で、住宅地の中にある坂道を歩いて探し当てた。
うろこの家へ入ると庭があり、塔のような造りの建物に名前の通りウロコに見える外壁をもつ屋敷が建っていてた。
芸術的な屋敷は周りの緑との調和が良くて、写真映えする美しい建物だった。
庭のイノシシ像「ポルチェリーノ」
屋敷の前には手入れされた庭があり、くつろぎを与える空間になっていた。
目立つ位置にリアルなイノシシの像があり、近くにあった説明板には次のように書かれていた。
ポルチェリーノ
このブロンズのオリジナルはルネッサンス後期の彫刻家ピエトロタッカによって製作され、フィレンツェのメルカートヌオヴォにあります。
猪の鼻を撫でると幸運に恵まれるとして古くから親しまれています。
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イノシシの像は「鼻をなでると幸運にめぐまれる」というから大勢の人に鼻をなでられたらしく、鼻の部分だけ変色していた。
うろこの家の室内
うろこの家は個人の屋敷なので宮殿のような広々とした面積はない。
それでも日本の一般的な家と比べると広くて優雅なものだった。
屋敷は内装や食器なども芸術品揃いだった。
外観に劣らず内部にも美を感じる部分が多く、美術の知識がなくてもバランスの良さがわかる屋敷だった。
うろこの家から見える街の景色
うろこの家が建つ場所は少し高い位置になっていたので、屋敷の2階の窓からは神戸市の街を見ることができた。
昼間でも眺めの良い場所だが、暗くなると街中に光が灯るので夜景も素晴らしいものかもしれない。
うろこの家の説明と入場券
屋敷の入口には説明板があり、次のように紹介していた。
うろこの家
「うろこの家」は、神戸で最初に公開された異人館で、“風見鶏の館”とならんで「兵庫住宅百選」に指定されている伝統的な建造物です。全国でも数少ない西洋建築の中で、当館のように完全な状態で保存されている例はごく希で貴重な文化財となっています。
この建物は、木造2階建て・切妻造り・黒桟瓦葺きで、館内の至る所に異人館独特の様式と意匠が凝らされており、特に建物中央部の展望塔など、他に類を見ない特徴を持っています。外壁全面に貼りつめられた天然石スレートの形状が魚の鱗のように見えるところから、いつの頃からか、“うろこの家”と呼ばれるようになりました。
明治後期(明治34年頃)に外国人設計者により、外国人のための高級な借家として旧居留地付近に建築されたと伝えられています。その後、外国人達が居留地から北野町へ移り住むようになり、それに伴い大正になって現在地に移築されました。
居住者の変遷に伴い年月を経た現在それらの資料が消失しており詳細は不明です。記録に残っている最後の住人は、明治33年に来日したドイツ人教師E.ハリヤー氏の子息R.ハリヤー氏となっています。
すべてを知っているのは、この館だけなのです。エトランゼ達のいくつもの物語を内に秘め、今もなお、神戸の街と海を見守って、この高台に悠然とそびえています。
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うろこの家は思っていた以上に素敵な屋敷で満足できたが、それほど広い屋敷ではないので見る場所は少なかった。
見て回るだけだと少し物足りなさを感じたので、ガイドなどがいて屋敷の歴史などを紹介したりすると、さらに魅力が出るかもしれない。
うろこの家周辺のMAP
うろこの家
(所在地 兵庫県神戸市中央区北野町2-20-4)
■うろこの家までの距離(徒歩の場合)
・新神戸駅…約 1.13km(14分)
・三ノ宮駅…約 1.47km(18分)
観光情報についての参考サイト
■うろこの家
うろこの家グループのサイト。北野異人館に関する情報あり
■Feel KOBE
神戸公式観光サイト
■神戸市
公式サイト