3つの鳥居が並ぶ馬橋稲荷神社【東京都】

朱塗りが美しい参道を通って馬橋稲荷神社へ(杉並区)

馬橋稲荷神社
馬橋稲荷神社(東京都杉並区)

杉並区を街歩きしていて見つけたのが馬橋稲荷神社。

高い木々の下に朱塗りの鳥居と燈籠が美しく、一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居のあとに随神門があって、奥に社殿が配置されている。

正参道から見たこの景色に心ひかれて神社を参拝した。

案内板で知ったすごい神社

馬橋稲荷神社
馬橋稲荷神社の隋神門(東京都杉並区)

馬橋稲荷神社は街歩きの途中で見つけたので前情報がなかった。そこで境内にあった案内板を読むことで初めて由緒を知った。

馬橋稲荷神社

この神社は、旧馬橋村の鎮守で、祭神は宇迦之魂神と大麻等能豆神です。

神社の由緒書によると、鎌倉末期の創立といわれます。

当社近くの墓地に「文安四年丁卯閏二月五日」と刻んだ板碑が現存することから、室町期にはこの地域に人々が住んでいたことがわかります。

また、江戸初期延宝二年(一六七四)『武州多摩郡馬橋村寅御縄打帳』の中に「いなり明神社内福仙寺」の記があることから、すでに稲荷社が祀られていることがうかがわれます。

天保二年(一八三一)、拝殿改築に際して氏子五十三人が拠金して、京都白川神祇伯家御役所(神社を司どる役所)に上申し、翌年「正一位足穂稲荷大明神」の御神号を拝受したということです。

明治四十年、本殿改築後、村内の御嶽神社・白山神社・天神社・水神社を相殿として合祀しました。

昭和四十年十月住居標示の改正に伴ない、馬橋の地名を保つため神社名を「馬橋稲荷神社」と改めました。

現在の拝殿は昭和十三年の改築ですが、本殿前の朱塗りの隋神門は、昭和五十年鎮座七百年記念事業の建立で、左右に随神像を祀り、中央天井に都内最大といわれる開運の大鈴(直径七十五センチメートル)がつるされています。当社の神輿は大正十一年の東京博覧会に出品されたもので高さ二・五メートル、台幅一メートル、重さ一・五トンの白木造りの大神輿で区内でも一、二の大きさといわれています。

正面の石造大鳥居は、高さ八メートルで昇竜・降龍が刻されてあり、東京三鳥居の一つといわれています。また、江戸末期から力くらべに使われたという力石や、多くの絵馬・奉納額も保存されています。

初午祭は、餅つき唄を歌いながらついた餅を神前に供える神事で、毎年たいへん賑わっています。

杉並区教育委員会/昭和五十七年二月十日

大きな鈴に、龍が彫られた鳥居、博覧会に出展された神輿と、たまたま参拝した神社にそんなにすごいものがあるとは思っていなかったので驚いた。

馬橋稲荷神社は住宅地の中に鎮座している。神社がある部分だけ高い木があるので探すときの目印となる。

駅と駅の中間にあるためどちらの駅からでも歩くことになるからアクセスはあまりよくない。でも正参道は高い木が日陰をつくり、流れる水の音が聞こえてきて居心地がいいので寄ってみるといいかもしれない。

馬橋稲荷神社について

馬橋稲荷神社
(所在地 東京都杉並区阿佐谷南2-4-4)

■馬橋稲荷神社までの距離(徒歩の場合)
・阿佐ヶ谷駅…約 0.77km(09分)
・高円寺駅…約 0.824km(10分)

観光情報についての参考サイト

■馬橋稲荷神社
https://www.mabashiinari.org/

■すぎなみ学倶楽部
https://www.suginamigaku.org/
→杉並区公式情報サイト

■杉並区 公式サイト
https://www.city.suginami.tokyo.jp/index.html

■GO TOKYO
http://www.gotokyo.org/jp/
→東京の観光公式サイト