住宅地に鎮座する天沼八幡神社(杉並区)
青梅街道からわき道となる天沼八幡通りに入り、まっすぐ進んで突き当たりとなる場所に天沼八幡神社は鎮座している。
周囲は住宅地で天沼弁天池公園も近いのどかな環境。駅から近い神社なのに境内は広々とした印象をもった。
天沼八幡神社のようす
天沼八幡神社は建物などは新しく見えるが、神社の説明板を読むと創建は古い。
歴史を感じさせるものといえば、狛犬がほかの神社で見かけない彫りだった。
新しい狛犬は形が決まっているのか同じ顔・体勢をしているのをよく見かける。
ところが天沼八幡神社の狛犬は、サイズは小さめで表情や彫りがあまり見ないタイプ。高い位置で守護しているので間近では見れないが残念だった。
住宅地なので高い木が見られないなか、天沼八幡神社の境内にはかなり背の高い松の木が立っていたのが印象に残った。
駅前などと比べて人が少ないせいか、空気が澄んでいる感じがしてよかった。
鳥居の近くにある説明板には次のように書かれていた。
天沼八幡神社
この神社は、『新編武蔵風土記稿』多摩郡天沼村の条に記録されている八幡社で、「除地、百五十坪、コレモ中谷戸ニアリ此所下ノ稲荷十二所権現ト交ル々々行ヘリト云フ」とあるように、旧天沼村字中谷戸の鎮守で、天正年間(一五七三~一五九一)の創建と伝えられています。
主祭神は第十五代応神天皇(誉田別命)で、地元からは武運の神として崇敬を集めました。そして、明治四十年(一九〇七)九月には、字四面道の鎮守であった厳嶋神社(祭神市杵嶋比売命)が合祀されました。市杵嶋比売命合祀以来、水神・安産の神として深く信仰され、雨乞いの行事なども古くから伝えられています。昭和二年(一九二七)四月には村社となりました。
現在の本殿は昭和五十二年(一九七七)に、神楽殿は平成十六年(二〇〇四)に改築が行われました。
江戸時代に天沼村が麹町日枝神社(現、赤坂日枝神社)の社領であったため、日枝神社は古くから末社としてこの地に奉斎されました。日枝神社の他に、須賀神社・金山彦神社(以上合殿)があります。境内末社として他に、稲荷神社(三殿)、境内摂社として大鳥神社があります。
大鳥神社(祭神日本武尊)は、商売繁盛の神社として信仰され、毎年十一月の酉の日を祭日として熊手市がたち、当社では開運熊手守・福桝等を授与しています。社殿は平成二十八年(二〇一六)に改築されました。
平成二十九年三月/杉並区教育委員会
天沼八幡神社周辺のMAP
天沼八幡神社
(所在地 東京都杉並区天沼2-18-5)
■天沼八幡神社までの距離(徒歩の場合)
・荻窪駅…約 0.620km(07分)
観光情報についての参考サイト
■天沼八幡神社
https://amanumahachiman.jp/
■なみじゃない、杉並!|中央線あるあるPROJECT
https://www.chuosen-rr.com/
→中央線あるあるプロジェクト実行委員会
■杉並区 公式サイト
https://www.city.suginami.tokyo.jp/index.html
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト