鳥居と黄葉したイチョウが映える根津神社【東京都】

東京十社のひとつ根津神社(文京区)

根津神社
根津神社の鳥居(東京都文京区)

東京でも平日の早朝は人の往来が少ないところがある。

通勤・通学路から外れたところやオフィスがないエリアなどが該当し、そういった場所を早朝に散策するのが好きだ。

夏だと早朝でも暑くて散歩には向いていないが、冬の気配が感じ取れるようになると秋を楽しむ条件がそろう。

木々の彩りが見ごろとなった根津神社を参拝した。

根津神社のようす

根津神社
根津神社(東京都文京区)

以前から鳥居横のイチョウに目をつけていたが思っていた通り、見事に黄葉していた。

根津神社は歴史があることや人気の観光地「谷根千」から近いこともあってか休日だとわりと参拝者が多く、休日に訪れたときはほかの参拝者が気になって落ち着いて参拝できなかった。

しかし平日の早朝となると参拝者はまばらで秋を感じる景色をゆっくりと眺めることができ、気持ちを落ち着けて参拝できた。

根津神社は周辺に学校や病院もある住宅地に囲まれた場所に鎮座しているが、敷地が広くて緑も多い。

都市部ではあまりない自然エリアなので境内をただ歩いているだけでも和めた。

根津神社
根津神社(東京都文京区)

境内には説明板があり、根津神社について次のように紹介していた。

根津神社
国指定建造物/文京区根津1-28-9

日本武尊が千駄木の地に創建したと伝えられている。現在地は江戸時代、甲府宰相・松平綱重の山手屋敷跡であり、のちに六代将軍となる徳川家宣の誕生の地であった。五代将軍・徳川綱吉は家宣の産土神として宝永3年(1706)に千駄木にあった社をこの地に移して、社領500石を附し、権現造の社殿を造営した。
社殿は拝殿・本殿と両者を接続する幣殿(相の間)からなり、しかも一つの屋根でまとめ、権現造の完成された姿をみせている。拝殿前に唐門を配し、その左右から透塀で社殿を囲んでいる。唐門前方の楼門を含め、権現造神社建築様式の旧規を示すものとしてすべて国指定重要文化財である。
祭神は須佐之男命、大山昨命、誉田別命、大国主命、菅原道真公である。
境内には「家宣の胞衣塚」(区指定民俗文化財)、「塞の大神碑」などがある。

~郷土愛をはぐぐむ文化財~ 文京区教育委員会/平成10年3月

隣接する乙女稲荷神社

乙女稲荷神社
根津神社のとなりに鎮座する乙女稲荷神社(東京都文京区)

根津神社のとなりに朱色の鳥居が並んで目を引く場所があって行ってみた。

鳥居の先には乙女稲荷神社が鎮座していたので、こちらも参拝をおすすめする。

【こぼれ話】東京十社めぐり

東京十社めぐり
東京十社めぐりリーフレット(東京都)

東京十社…東京鎮護のため准勅祭神社として定めた10の神社。

  1. 根津神社(文京区根津)
  2. 神田神社(千代田区外神田)
  3. 亀戸天神社(江東区亀戸)
  4. 白山神社(文京区白山)
  5. 王子神社(北区王子本町)
  6. 芝大神宮(港区芝大門)
  7. 日枝神社(千代田区永田町)
  8. 品川神社(品川区北品川)
  9. 富岡八幡宮(江東区富岡)
  10. 氷川神社(港区赤坂)

リーフレットによると次のように根津神社は紹介されていた。

根津神社(根津権現)
御祭神 素戔嗚尊外四柱/例大祭 九月二十一日

景行天皇の御代日本武尊が駒込の地に創祀、後文明年間に太田道灌が社殿と奉建した。
現在の社殿は宝永三年五代将軍徳川綱吉が嗣子家宜の氏神社として当地に奉建したもので、当時の唐門、透塀、楼門等の結構が全て現存、国の重要文化財に指定されている。又その祭礼は天下祭として有名で今に伝えられている。
境内は約七千坪、古来つつじが岡と称せられ、今も花季には数千本が咲き競う名勝である。

根津神社周辺のMAP

根津神社
(所在地 東京都文京区根津1-28-9)

■根津神社までの距離(徒歩の場合)
・根津駅…約 0.654km(08分)
・東大前駅…約 0.687km(08分)

観光情報についての参考サイト

■根津神社
http://www.nedujinja.or.jp/

■文京区観光協会
http://www.b-kanko.jp/

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト