おとめ山公園は将軍家の狩猟地だった歴史あり【東京都】

カルガモ横断注意の交通標識があるおとめ山公園の歴史が面白い(新宿区)

カルガモ横断注意(おとめ山公園)
おとめ山公園(東京都新宿区)

変わった動物注意の交通標識があると知って訪れた「おとめ山公園」は、カルガモ横断注意のかわいい標識を見れるだけではなかった。

整備された公園は実は将軍家の狩猟地という歴史のある場所だった。

「おとめ山」は御留山が発祥という説あり

動物注意
標識「カルガモ横断注意」

動物がデザインされた交通標識を探していて、ネット上で見つけたのが「おとめ山公園」。公園の近くにカルガモがデザインされた交通標識があると知ってさっそく訪れた。

カルガモ横断注意の標識を見ることが目的だったので、おとめ山公園にはあまり関心がなかった。でもせっかく来たのでついでにと、園内を散策してみた。

おとめ山公園
おとめ山公園(東京都新宿区)

公園はきれいに整備されており、昼時に訪れたので休憩している人の姿をちらほら見た。

都内にぽつぽつとある公園のひとつぐらいに思って散策してると、公園の沿革が書かれた案内板を見つけた。読んでみると、意外な歴史が書かれていて驚いた。

新宿区立 おとめ山公園の沿革

江戸時代には、このあたり一帯をおとめ山と呼んでいました。この名は、将軍家の狩猟地で、立ち入り禁止の意味の御留山から起こったものと言われています。

明治に入り、御留山の周辺は近衛家の所有になりましたが、大正初期に現在のおとめ山公園を含む西側半分を相馬家が取得し住まいとしました。相馬家は敷地内に長岡安平の手による池泉を中心とした回遊式庭園を築造し、現在その一部が公園に残っています。

その後、敷地は分譲され、戦後は大蔵省が所有していましたが、荒れ果てていたものを、地元の人々が大蔵省に陳情して、公園として整備されることになり、昭和44年に新宿区立おとめ山公園(面積約1.5ha)として開園しました。

その後、区は、公園のみどりや湧水の保全拡充を図るとともに、あわせて、地域のレクリエーションの場や防災拠点を創出するため、隣接地を取得して公園を拡張することとしました。そして、平成26年10月、拡張整備が完了し面積約2.7haの現在の公園になりました。

おとめ山公園
おとめ山公園(東京都新宿区)

出かける前に下調べはするけど、目的のもの以外は調べないことが多い。だから今回みたいにひょんなことから歴史を知ることができると得した気分になる。

意外と身近な場所に変わった歴史があったりするので、見つけたらこれからもブログに載せていくつもりだ。

おとめ山公園について

おとめ山公園
(所在地 東京都新宿区下落合2-10)

■開園時間(2024年1月)
・4月~9月…07:00~19:00
・10月~3月…07:00~17:00

■おとめ山公園までの距離(徒歩の場合)
・高田馬場駅…約 0.6km(07分)
・下落合駅…約 0.987km(12分)

観光情報についての参考サイト

■新宿観光振興協会
https://www.kanko-shinjuku.jp/

■新宿区 公式サイト
https://www.city.shinjuku.lg.jp/index.html

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
→東京の観光公式サイト