碓氷第三橋梁(安中市)
群馬県の中山道(国道18号)で車を走らせていると、カーブになったところにレンガ造りのでかい建築物が見える場所がある。
それは巨大な「めがね橋」となっていて、かなり迫力がある。
このレンガ造りの建築物は、廃線となった鉄道跡で碓氷第三橋梁の部分だ。
碓氷第三橋梁(めがね橋)のようす
碓氷第三橋梁は鉄道施設の一部で、廃線となっているが遊歩道として整備し、開放されている。
碓氷第三橋梁は形状から、めがね橋と呼ばれており、安中市の山中18号線を車で走っているといきなり出現する。
急に現れるので思わず車を止めたくなるがカーブになっているので近くに駐車するのは危険だ。
少し離れた場所にちゃんと専用の駐車場があるので、そこを利用しよう。
めがね橋の上は散策可能
碓氷第三橋梁を含めて廃線になったこの鉄道施設は、見学できるように整備されている。
「アプトの道」としてハイキングコースに生まれ変わった鉄道跡は、駐車場にあった地図を見る限りだとけっこう距離があるようだ。
めがね橋には説明板がついていて、次のように紹介されていた。
国指定重要文化財 碓氷峠鉄道施設
碓氷第三橋梁(めがね橋)/平成五年八月十七日 指定
高崎~横川間は明治十八年(一八八五)十月、軽井沢~直江津間は、二十一年にそれぞれ開業しましたが、碓氷線と呼ばれた横川~軽井沢間は、碓氷峠が急勾配のため、路線決定に紆余曲折し、明治二十六年(一八九三)四月開業となり、高崎~直江津間の全線が開業しました。
横川~軽井沢間の十一・二キロメートルは、千分の六十六・七という最急勾配のため、ドイツの山岳鉄道で実用化されていた、アブト(=アプト)式が採用され、昭和三十八年まで走り続けました。
この碓氷線には、当時の土木技術の粋を集めて、二十六のトンネルと十八の橋梁が造られましたが、なかでもこの碓氷第三橋梁は二百万個以上のレンガを使用した、国内でも最大のレンガ造アーチ橋です。
文化庁/安中市教育委員会
アプトの道
せっかくなので、めがね橋の上とトンネルを少しだけ歩いた。
橋はかなりの高さがあったので眺めは良かったが、縁に立つと少し怖かった。
橋の両側はトンネルとなっていて、トンネル部分もハイキングコースの一部なので歩くことが可能だった。
トンネルにも入ってみたが、薄暗くて先へ進むことには躊躇し、入口部分を歩いてすぐに戻った。
碓氷第三橋梁は人気があって、ひっきりなしに見学者がやって来た。
レンガ造りの廃線をそのまま残し、観光名所にしたのはいいアイデアだと思う。
リーフレットを見ると、このめがね橋以外にも電車関連施設がいくつかあり、ハイキングコースのビュースポットになっているようだ。
使わなくなった施設が取り壊されずに残っているのは珍しいし、観光地として整備されていて利用しやすいだろうから、次はほかの施設も見てみようと思う。
入手した遊歩道アプトの道ガイド
リーフレットを見るとアプトの道はけっこう距離があることがわかる。
また、地図と一緒にスポットの紹介もしているので、アプトの道を散策する予定ならリーフレットがあると便利だ。
碓氷第三橋梁周辺のMAP
碓氷第三橋梁(めがね橋)
(所在地 群馬県安中市松井田町坂本地内)
■碓氷第三橋梁までの距離(車の場合)
・安中市役所…約 21.1km(30分)
・群馬県庁…約 40.2km(1時間05分)
観光情報についての参考サイト
■あんなか観光ガイド
安中市観光機構
■安中市
公式サイト
■ググっとぐんま
群馬県の観光公式サイト