井の頭公園の池にたたずむ弁財天(武蔵野市)
東京は人口が多く、住宅やオフィスなどの建物が平野を占めている。あちこちに公園はあるけど面積はせまく、自然豊かな井の頭公園はとても珍しい。
井の頭公園にはとても大きな池がある。池には弁財天が鎮座しており、遠くから見ると社が建つ島がぽつんと池の中にあるように見える名所だ。
東京都指定史跡にもなっている井の頭公園
広い面積をもつ井の頭公園にはたくさんの木々が植わっている。大きな池もあって都内とは思えないほど自然豊かな景観を見ることができる。
園内にはさまざまな野鳥がいて、水鳥までやってくるからバードウォッチングの場として人気があり、写真を撮っている人たちを見かける。
自然が少ない都内では癒やしの空間となっていて多くの人が訪れる公園だ。
井の頭公園は何度か訪れているので歩きなれている。いつもはバードウォッチングを楽しむけど今回は園内の散策をすることにした。
井の頭公園は景観が美しいところが多く、弁財天もそのひとつだ。
遠くからだと大きな池に小さな島があるように見えて写真映えする。そんな弁財天の境内をゆっくり回ってみた。
ひさしぶりに弁財天を回ってみると宇賀神を見つけた。
ネットの情報によると宇賀神は弁財天の使いであるとか水の神といわれている。顔は人で体はヘビの姿をしているので一度見たら忘れない珍しい神様だ。
前に公園で宇賀神を見たときは別の場所に設置されていたけど、しばらく来なかった間に境内に移したようだ。
ほかに新しい発見があった。
これまではバードウォッチングや写真を撮るを楽しんでいたので気づかなかったけど、井の頭公園は貴重な遺跡群になっているらしい。
遺跡とすぐにわかるようなものはないように見えるけど、こんな身近に貴重な遺跡があると思うとわくわくする。歴史に興味がある方にはうれしい場所かもしれない。
井の頭池遺跡群
東京都指定史跡
【所在地】武蔵野市御殿山一/吉祥寺南町一/三鷹市井の頭三・四/井の頭恩賜公園内
【指 定】昭和五四年三月三一日
井の頭遺跡群は、井の頭池周辺の武蔵野市、三鷹市にまたがる大規模な遺跡群です。明治二〇年(一八八七)には学会に紹介された著名な遺跡です。井の頭恩賜公園のうち、池周辺は「井の頭池(神田上水水源地)」として旧跡指定されており、外周の高台から斜面にかけての約五・五万㎡が史跡に指定されています。
昭和三七・三八年に武蔵野市史編纂事業などにより発掘調査され、縄文時代中期から後期の竪穴式住居跡三軒、敷石住居跡一軒などが発見されています。遺跡周辺は宅地化が進み、史跡内は公園のため開発事業がないことから、全体像は良くわかっていません。井の頭遺跡群全体では縄文時代の住居跡六〇軒以上や旧石器時代の遺物などが発見されています。また、中世段階の遺構や遺物も検出されています。武蔵野台地に見られる湧水池周辺の旧石器・縄文時代の代表的な遺跡といえます。
平成二二年三月 建設/東京都教育委員会
関連する記事
井の頭弁財天について
井の頭恩賜公園
(所在地 東京都武蔵野市御殿山1-18-31)
■井の頭恩賜公園までの距離(徒歩の場合)
・吉祥寺駅…約 760m(9分)
観光情報についての参考サイト
■むー観
武蔵野市観光機構
https://musashino-kanko.com/
■武蔵野市 公式サイト
https://www.city.musashino.lg.jp/
■GO TOKYO
東京の観光公式サイト
https://www.gotokyo.org/jp/index.html