両生類に会うため井の頭自然文化園へ【東京都】

動物園と水生物園の2か所もめぐれる!井の頭自然文化園(武蔵野市)

井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)

井の頭自然文化園は、名称に「文化園」とあるため気づきにくいが動物園だ。

武蔵野市にある井の頭公園のとなりにあり、「動物園」と「水生物園」にエリアを分けているから二回楽しめる。

今回は「水生物園」にいる両生類に会いたくて訪れた。

※両生類などがニガテな人もいると思うので、動物園→水生物園の順番で紹介していく。

動物園(本園)

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園の動物たち(東京都武蔵野市)

井の頭自然文化園の「動物園」は、ほかの動物園とは少し違っている。

ライオンやキリンみたいに大きくて人気のある動物ではなく、小柄な動物や身近にいるような生きものが多く、全体的にほのぼのした感じの動物園だ。

寒い日の午前中に訪れたが、人と同じように動物たちも寒いと動きが鈍るようで寝ている動物が多かった。

(写真:左上…?/右上…アナグマ/左下…カモシカ/右下…アカゲザル?)

モルモット

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)

人だかりができる人気のコーナーがあった。

のぞいてみるとモルモットがたくさんいて、「モルモットふれあいコーナー」となっていた。

モルモットはとてもおとなしくて、子どもが抱き上げても嫌がる個体が少なかったことに驚いた。

愛らしい生きものとふれあえるとあって、大人にも人気のあるモルモットたちだった。

カピバラ

カピバラ
カピバラ(井の頭自然文化園)

カピバラは、その姿からはあまりピンとこないがネズミやリスなどと同じげっ歯類に属する。

ネズミなどと比べるとかなり大きく、世界最大のげっ歯類といわれている。

この日は少し寒かったので、カピバラは日光浴しながらうつらうつらとしていた。

フクロウ

フクロウ
フクロウ(井の頭自然文化園)

鳥類に会うこともできた。

小さいサイズの鳥もいたが動きが俊敏で、わりときれいに撮れたのは眠っていたフクロウだった。


「動物園」には上記の動物のほかに、ヤマネコ、フェネック、シカ、サルなど、いろんな生きものがいたが寝ている個体が多かった。

冬に起きている動物に会いたいなら、天気がよくて暖かくなった時間帯に訪れたほうがいいかもしれない。

スポーツランド

井の頭自然文化園
メリーゴーラウンド(井の頭自然文化園)

井の頭自然文化園の「動物園」内にはスポーツランドがあった。

規模の小さな遊園地だったが、やはり子どもにはウキウキする場所のようで親子が多かった。

水生物園(分園)

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園の水生物園(東京都武蔵野市)

井の頭自然文化園の分園にあたる「水生物園」は、魚類や両生類、水鳥などに会えるエリアだ。

今回はおもに両生類に会いたくて井の頭自然文化園を訪れた。

ここでは世界最大の両生類といわれているオオサンショウウオが飼育されているというから、どんな姿なのか楽しみだ。

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園の分園「水生物園」(東京都武蔵野市)

「水生物園」内は高い木々があり、「動物園」と比べると緑の多いエリアとなっていた。

また、井の頭公園の池に囲まれていたため景観もよかった。

!! !! 閲覧注意 !! !!

ここからは、両生類の画像がでてきます。
ニガテな人はご遠慮ください。

caution
 

井の頭自然文化園
水生物館の水槽(井の頭自然文化園)

両生類は水生物園にある「水生物館」という建物内で飼育されていた。

水槽を使った飼育環境はとてもきれいに整備されていて、自由研究などの学習施設としてもよさそうだった。

アマガエル

アマガエル
アマガエル(井の頭自然文化園)

緑が基本色のアマガエルだが、こちらの個体は黄色というか茶色っぽかった。

カエルが苦手という人は多いが、「無事かえる」「お金がかえる」など語呂がいいため、むかしから縁起物にもなっている生きものだ。

トウキョウダルマガエル

トウキョウダルマガエル
トウキョウダルマガエル(井の頭自然文化園)

水槽は生きものが生息している環境をリアルに再現していた。

できる限り自然に近づけるようにしていることがわかり、大切に飼育していることが伝わってくる。

トウキョウダルマガエルは、おもに関東に生息しているカエルらしいが、都内で生活していて野生の個体は見たことがない。

準絶滅危惧種というから、個体数がかなり減っているのかもしれない。

アカハライモリ

アカハライモリ
アカハライモリ(井の頭自然文化園)

写真だと少し大きめに見えるが、両生類は小さめな生きものが多い。

アカハライモリは日本に生息しているイモリで、大きさは約10cm前後くらい、お腹部分は名前の通り赤い。

調べてみると飼育下では寿命が20年以上というから驚きだ。

アカハライモリは毒を持っているというので、野生の個体を見かけても触れずに観察だけにしたほうがいい。

もしイモリに触れてしまったら必ず手を洗うように注意したい。

オオサンショウウオ

オオサンショウウオ
オオサンショウウオ(井の頭自然文化園)

ひときわ大きめの水槽にオオサンショウウオがいた。

オオサンショウウオは、世界最大の両生類といわれていて、最大で150cmなる個体もいるという。

150cmというと人間サイズまで成長することになる…
そんなオオサンショウウオと水中で遭遇したらかなりの恐怖だ。

野生のオオサンショウウオに会うことは稀だが、大雨などの後に地上で発見・保護されてニュースになることがある。

水槽内を観察していると、オオサンショウウオはほとんど動かなかったが、定期的に呼吸をするため鼻を水面から出していた。

スッポン

スッポン
スッポン(井の頭自然文化園)

水生物館には両生類だけではなく、いろんな水生生物が飼育されていて、スッポンが甲羅干し?をしていた。

野生のスッポンを見つけたことがあるが、用心深くて人の姿を見かけると、あっという間に逃げ去る。

こちらのスッポンは人馴れしているようで、多くの人が来ても動かなかった。

鳥たち

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園の鳥たち(東京都武蔵野市)

水生物園の屋外エリアでは水鳥や少し大きめの鳥が飼育されていた。

日本の鳥としてよく出てくるツルや、鮮やかな羽を持つオシドリなど見ることができた。

(写真:左上…クロトキ/右上…ツル/左下…?/右下…オシドリ)


井の頭自然文化園は、日本に生息している生きものをたくさん飼育しているため、ほかの動物園にはない特徴がある。

日常生活で野生の動物に会うことはめったになく、同じ日本の地にいても知らない生きものは多い。

井の頭自然文化園では身近な生きものに会うことができるため、お気に入りの動物園のひとつになっている。

井の頭自然文化園の基本情報(2018年)
・開園時間…09:30~17:00
・入園料…おとな400円
・休園日…月曜、年末年始

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井の頭自然文化園のリーフレットと入場券

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園のリーフレット

井の頭自然文化園のリーフレットに入場券。
以前はリスのリーフレットだったがデザインが変わった。

井の頭自然文化園
井の頭自然文化園のリーフレット

井の頭自然文化園周辺のMAP

井の頭自然文化園
(所在地 東京都武蔵野市御殿山1-17-6)

■井の頭自然文化園までの距離(徒歩の場合)
・吉祥寺駅…約 0.907km(11分)
・井の頭公園駅…約 1.20km(15分)

観光情報についての参考サイト

井の頭自然文化園
東京動物園協会のサイト

むー観
武蔵野市観光機構

武蔵野市
公式サイト

GO TOKYO
東京の観光公式サイト