道中、クマ注意の大陽寺【埼玉県】

山中にある大陽寺(秩父市)

大陽寺
大陽寺(埼玉県秩父市)

大陽寺は古刹という情報を知り、単純に興味を持ち訪れた。

秩父の中心街から離れた山のなかにあり、駐車スペースから寺までは少し歩く。

周りに民家などはなく道路を除けば自然のみだ。

あまりにも人の気配がなく、寺も見えてこないものだから、だんだんと不安にかられ始めた。

びくびくしながら寺のある方向へ進んでいくと、不安に拍車をかけるようにクマの足跡を見つける。

熊出没注意
標識「熊出没注意」とクマの足跡

寺へ向かう道すがら熊出没看板を見ていたので「本当にクマ出るんだ」と驚きつつ、クマと遭遇したら勝てない…見つけたら速攻で逃げねば!と警戒しながら歩を進めた。

大陽寺のようす

大陽寺
大陽寺(埼玉県秩父市)

結果を言うと、クマと鉢合わせすることなく無事に大陽寺に着いた。

しかし山門は板がぼろぼろで第一印象は「人、いるのかな?」だった。

おそるおそる進んで行くと整備された境内があってほっとした。

説明板には次のように紹介されていた。

大陽寺
大陽寺は、鎌倉時代末期の正和2年(1313年)、後嵯峨天皇の第3皇子仏国国師(通称髭僧大師)によって開基されたと伝えられています。昔は「袋養寺」と書き、三峰神社に劣らぬ繁栄ぶりをみせた禅宗の寺でした。東国の女人高野山とも称され、三峰をはじめ女人禁制の山が多かった江戸時代には、多くの女性参拝者で賑わったことでしょう。秩父十三仏霊場のひとつでもあり、本尊は釈迦如来、閻魔堂には、江戸時代作の木像閻魔大王座像を中心に13体の仏像が安置されています。

環境省・埼玉県

大陽寺
大陽寺にある大きなお面(埼玉県秩父市)

大陽寺参拝を決めた理由に天狗面もある。

観光リーフレットに掲載されていて、これまで見たことがなかった作りの面だったので、実物が見たくて寺の参拝を決めた。

大陽寺の天狗面は思っていたより大きく、髭があり表情は人らしさが伝わってきて何だか生々しい。

部屋の柱に掛けられており、特別扱いされてない分、妙に親近感がわいてよかった。

そして後で分かったことなのだが、天狗と思っていたお面は「天狗に間違えられた開祖・鬚僧大師」とのことだった。

大陽寺
大陽寺の仁王像(埼玉県秩父市)

それにしても寺自体はのどかだった。

静かでゆったりとした空間、町の中心地から離れると秩父は驚くほど自然が豊かだ。

――いや、豊かすぎる。

寺への道中が、まさかクマと遭遇する可能性がある危険地帯とは思っていなくて、人生初のヒヤヒヤする参拝となった。

大陽寺周辺のMAP

大陽寺
(所在地 埼玉県秩父市大滝459)

■大陽寺までの距離(車の場合)
・秩父市役所…約 23.6km(54分)
・埼玉県庁…約 96.4km(2時間54分)

観光情報についての参考サイト

■大陽寺
http://www.taiyoji.com/index.html

■ぶらっとちちぶ
http://www.chichibuji.gr.jp/
→秩父観光協会

■秩父観光なび
https://navi.city.chichibu.lg.jp/
→秩父市公式サイト

■秩父市 公式サイト
http://www.city.chichibu.lg.jp/

■ちょこたび埼玉
https://www.pref.saitama.lg.jp/chokotabi-saitama/index.html
→埼玉県物産観光協会