赤色の鐘楼門も必見! 南蔵院(練馬区)

練馬区にある中村八幡神社を参拝したときに、不思議な民話が残るお地蔵さん「首つぎ地蔵」の存在を知った。
この首つぎ地蔵は、もともと中村八幡神社に鎮座していたけど、南蔵院に移設したと説明板に書いてあった。
そこで中村八幡神社から移設先の南蔵院へ足を延ばしてきた。
御府内八十八カ所のひとつ「南蔵院」

まるで古いアニメの『まんが日本昔ばなし』に登場するような不思議なお地蔵さんが存在しているとわかって訪れた南蔵院。
ゆったりとした境内を探してみると、すぐにお地蔵さんを見つけることができた。会いたかった「首つぎ地蔵」だ。
首継地蔵尊
昭和七年お首の無いお地蔵さまのお体が中村に立っていましたがあるところからお首だけが保存されているという話があり
継ぎ合わせたところぴったりと合いました
この不思議な仏像からこれを首継地蔵尊とお呼びしてお参りしております

南蔵院の説明板には記載がないが、このお地蔵さんはもとは「中村八幡神社」にあったという。
街あるきをしていると、たまに不思議ないわれのあるお地蔵さんと出会うことがある。
由緒が書かれた説明板がある場合は歴史を知ることができるけど、お地蔵さんのほとんどは説明板が設置されていない。
今回のように珍しいお地蔵さんのことを知ると、街中で見かけるお地蔵さんの中にも、実は不思議な伝承が隠されているのかもしれないと考えてしまう。

首つぎ地蔵のほかにも南蔵院には見ごたえのあるものが多かった。中でも目を引いたのは鐘楼門だった。
見事な木造建築で、赤色で目立つ門は遠くからでも存在感がある。門には鐘が吊られ、入り口には仁王像もあった。
説明板があったので読んでみると、やはり文化財指定されていた。
南蔵院
南蔵院は、山号を瑠璃光山、寺号を医王寺といい、薬師如来を本尊とする真言宗豊山派の寺です。
当院の西北約五〇〇メートルにある良弁塚の石碑の文によれば、延文二年(一三五七)に良弁僧都が中興したと伝えられています。
良弁については詳しく分かっていませんが、全国を行脚し、各地の寺に経を奉納した後、当地に永住したといわれています。
境内には、古い建物や石造物などが多くあり、良弁塚から出土した経筒は寺宝として保存されています。
また、府内八十八か所巡りの第一五番札所となっており、当院の格式が示されます。
明治九年(一八七六)一一月に本堂を使って豊玉小学校が設置され、この場所で小学校の教育が行われました。
なお、次の文化財が所在しています。
練馬区立指定有形文化財
鐘楼門 一棟(平成元年度指定)
江戸時代中期と推定されます。
令和三年(二〇二一)三月/練馬区教育委員会

南蔵院は神社を参拝したことがきっかけで訪れたけど、説明板を読むと「御府内八十八カ所」にもなっていた。
偶然知ったことだけど、街あるきは思いもよらない出合いがあるからやめられない。
関連する記事
南蔵院について
南蔵院
(所在地 東京都中野区中村1-15-1)
■南蔵院までの距離(徒歩の場合)
・練馬駅…約 1.33km(16分)
観光情報についての参考サイト
■とっておきの練馬|練馬区観光情報サイト
https://www.nerimakanko.jp/
一般社団法人練馬区産業振興公社
■練馬区 公式サイト
https://www.city.nerima.tokyo.jp/
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
東京の観光公式サイト