静かな境内にほっとする中村八幡神社(練馬区)

「中杉通り」は社寺や史跡が点在していて街あるきするのが楽しいところだ。
中村橋駅から徒歩圏内の中村地区にある
手入れが行き届いている中村八幡神社

境内が広めの八幡神社はゆったりとした空気が流れていて居心地がいい。
詳しい歴史を知らずに参拝したが、説明板が設置されていたのでいろいろ知ることができた。
八幡神社
この八幡神社は旧中村の村社で、祭神は応神天皇です。「新編武蔵風土記稿」に「村ノ鎮守ナリ、南蔵院持」とあります。南蔵院はここから東方約四百メートルにある真言宗の古刹で、江戸時代は当社の別当寺でした。
本殿は、社伝によると、江戸時代前半のものといわれ、練馬区内でも屈指の古建築物です。
境内本殿向って左手にある文政十三年(一八三〇)奉納の御手洗石に卍の彫刻のあるのが目につきます。神仏混淆時代の名残りをとどめる石造遺物として注目されます。記念碑のまわりには、むかし若者たちが力競べに興じた力石があります。なかには目方が彫ってあるものもあります。
当社裏の一角に「首つぎ地蔵」があります。首と体と別々にあった地蔵尊が、信心深い二人のひとの夢枕に立った結果、首と体を継ぐことができたと言い伝えられています。その名にちなみ昭和初期の不況時代には「首切り」を免れようと、参詣者でにぎわったといいます。ここは廃寺となった南蔵院の末寺・西光寺の旧地にあたります。地蔵堂の前の石造物がわずかにその面影を残しています。
「首つぎ地蔵」は南蔵院境内(中村一-十五)に移設されました。
昭和六十一年三月 練馬区教育委員会


説明板を読み終えて民話の「首つぎ地蔵」に興味を持った。
日本各地にたくさん言い伝えはあるけど、たいてい話だけで終わってしまい、実物を見ることはなかなかできない。ところが説明板にある南蔵院は近い場所にある!
こんな機会はめったにないので南蔵院に移設されたお地蔵さんに会いに行った。
神社から南蔵院に移設された「首継地蔵尊」
神社の説明板にもあったように南蔵院にお地蔵さんは移設されていた。説明板があり、名前の由来など詳細がわかったので紹介しておく。
首継地蔵尊
昭和七年お首の無いお地蔵さまのお体が中村に立っていましたがあるところからお首だけが保存されているという話があり
継ぎ合わせたところぴったりと合いました
この不思議な仏像からこれを首継地蔵尊とお呼びしてお参りしております

伝承ではなく、現存していることが証明されているお地蔵さん。そんな貴重な史跡を見ることができ感動した街あるきになった。
※本記事は八幡神社なので南蔵院は別記事で紹介予定
八幡神社について
中村八幡神社
(所在地 東京都練馬区中村南3-2-1)
■八幡神社までの距離(徒歩の場合)
・鷺ノ宮駅…約 0.987km(12分)
・中村橋駅…約 1.02km(12分)
観光情報についての参考サイト
■とっておきの練馬|練馬区観光情報サイト
https://www.nerimakanko.jp/
一般社団法人練馬区産業振興公社
■練馬区 公式サイト
https://www.city.nerima.tokyo.jp/
■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
東京の観光公式サイト