奇妙なモニュメント発見! 金の鳥【東京都】

金ピカのモニュメントは動物の記念碑ではなく文芸に関係するものだった(台東区)

金のあひる(川柳の原点 誹風柳多留発祥の地)
誹風柳多留発祥の地(東京都台東区)

街歩きの楽しみのひとつに「思わぬ出合い」がある。

上野を散策していたら金色に光る物体が目に入った。形状からすぐに「鳥」とわかったので確認しに行った。

川柳の原点となる場所に鳥の像があるのはなぜ?

金のあひる(川柳の原点 誹風柳多留発祥の地)
誹風柳多留発祥の地(東京都台東区)

目立つ金色をした鳥の像なので、動物にまつわる記念碑と思っていた。モニュメントの説明板が設置されていたので読んでみたところ、全然違っていた。

川柳の原点 誹風柳多留発祥の地

川柳は、江戸時代に江戸で生まれた十七音の庶民文芸として今日に伝わっています。川柳の名称は、宝暦七年(一七五七)に浅草新堀端にはじまりましたが、昭和二年(一七六五)七月、呉陵軒可有という人が、初代川柳評の前句付万句合の勝句(入選句)から十七音の付句のみで鑑賞でき、深い笑いのある句を選び、今日[川柳の原点]とも呼ばれる『誹風柳多留』を刊行しました。このことにより川柳は、[十七音独立文芸]として確立され、後に全国へと広がっていきました。

この付近には、『誹風柳多留
(はいふうやなぎだる)
』の版元・星運堂(花谷久次郎)があり、俳諧書などを刊行するかたわら、三代にわたり、『誹風柳多留』を通じて[川柳風]の隆盛に貢献、川柳を「江戸文芸」の一つにまで育てました。「誹風柳多留発祥の地」は「文芸川柳発祥の地」でもあります。

記念碑の「羽のあるいいわけほどはあひる飛ぶ」の句は、「木綿」を号とした『誹風柳多留』の編者・呉陵軒可有の作です。

平成二十七年八月
柳多留250年実行委員会 台東区教育委員会

上野恩賜公園
上野公園(東京都台東区)

上野駅は人の往来が多く、周りも観光スポットだらけだ。そんなエリアにひっそりと、でも存在感を放っているアヒルと思われる金色の鳥のモニュメント。

この場所が川柳の原点といわれているところだとは思ってもみなかった。ひょんなことで「発祥の地」を見つけた街あるきになった。

金の鳥(誹風柳多留発祥の地)について

川柳の原点 誹風柳多留発祥の地
(所在地 東京都台東区上野公園1)
※上野公園山下バス停すぐ

■誹風柳多留発祥の地までの距離(徒歩の場合)
・京成上野駅…出てすぐ
・上野駅…約 0.138km(01分)

観光情報についての参考サイト

■TAITOおでかけナビ
https://t-navi.city.taito.lg.jp/
台東区公式観光情報サイト

■台東区 公式サイト
http://www.city.taito.lg.jp/index.html

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
東京の観光公式サイト