鳥居の霊獣と霊鳥がすばらしい! 虎ノ門の「こんぴらさん」【東京都】

銅鳥居には見事な四神。オフィス街に鎮座している金刀比羅宮(港区)

こんぴらさん(虎ノ門 金刀比羅宮)
金刀比羅宮(東京都港区)

四神がいる珍しい鳥居が港区にあると知り、調べてみたところ虎ノ門の金刀比羅宮ことひらぐうのこととわかった。

虎ノ門といえばオフィスが多く、ビルが建ち並ぶイメージが強い。そんな場所に鎮座する神社は虎ノ門駅からすぐの位置にあった。

オフィス街に鎮座する金刀比羅宮

こんぴらさん(虎ノ門 金刀比羅宮)
金刀比羅宮(東京都港区)

神社は駅から徒歩1分の距離なのですぐに探せると思っていた。しかし駅から出ると周囲は高いビルが立ち並んでいて神社らしきところはなかった。

これまでの経験から神社や寺には木々が植わっていることを知っている。探すときの目印になるけど、今回はそれらしき場所も見当たらない。

本当に近くに神社があるのかと不安になったけど、地図どおりに進んで行くと高層ビルの前で鳥居を見つけた。

ビルに近づくと1階部分が突き抜けていて、その先に金刀比羅宮はあった。

銅の鳥居(虎ノ門 金刀比羅宮)
金刀比羅宮(東京都港区)

会いたかった四神はすぐに見つけることができた。

社殿の前に歴史を感じさせる鳥居があり、左の柱に青龍と玄武、右の柱に朱雀と白虎と四神が勢ぞろいしている。見事な造りの芸術作品だった。

鳥居の横には説明板が設置されていて、次のように書かれていた。

「この銅鳥居は、虎門外の讃岐丸亀藩京極家(約五万石の大名)の江戸屋敷に勧請された金毘羅宮(現 金刀比羅宮)の鳥居です。文政四年(一八二一)十月に奉納された明神型鳥居で、「金刀比羅大神」の扁額が掲げられています。円柱には青竜・玄武・朱雀・白虎の霊鳥・霊獣が飾られ、下部には奉納関係者の名前が刻まれています。願主・世話人の多くは芝地域の商人と職人でしたが、江戸市中の地名・人名もみられます。」

虎ノ門 金刀比羅宮
金刀比羅宮(東京都港区)

金刀比羅宮はビルに囲まれていることもあって新しい神社に見えるけど、文化財にもなっている歴史のあるところだ。社殿の前には説明板を設置して紹介していたのもよかった。

虎ノ門金刀比羅宮 東京都選定歴史的建造物

所在地 港区虎ノ門一丁目2番7号
設計者 伊東忠太
建築年 昭和26年(1951)

讃岐丸亀藩主の京極高和が領地・讃岐の金刀比羅大神を、万治3年(1660)に三田の江戸藩邸に邸内社として勧請、その後延宝7年(1679)に現在の地虎ノ門に移る。こんぴら人気が高まった文化年間に京極家では毎月10日に限り一般の参詣を許し、大変賑わったといわれる。
社殿は権現造りで、第二次世界大戦により焼失したが、拝殿、幣殿の部分は昭和26年(1951)に再建された。ともに総尾州檜造り、銅板葺きである。日本最初の建築史家、伊東忠太の設計校閲による建物で、我が国古来の建築技法が随所に用いられている。
なお、幣殿の奥の本殿は、昭和58年(1983)に復興されたもので、鉄筋コンクリート造、銅板葺きとなっている。

東京都生活文化局

虎ノ門 金刀比羅宮について

金刀比羅宮
(所在地 東京都港区虎ノ門1-2-7)

■金刀比羅宮までの距離(徒歩の場合)
・虎ノ門駅…約 0.142km(01分)
・虎ノ門ヒルズ駅…約 0.311km(03分)

観光情報についての参考サイト

■虎ノ門 金刀比羅宮
http://www.kotohira.or.jp/

■VISIT MINATO CITY
https://visit-minato-city.tokyo/ja-jp/
 港区観光協会

■港区 公式サイト
https://www.city.minato.tokyo.jp/

■GO TOKYO
https://www.gotokyo.org/jp/index.html
 東京の観光公式サイト

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